DMMビットコイン廃業、SBI系に移管 暗号資産の不正流出が影響
ネット関連会社DMM.comのグループ企業で、暗号資産(仮想通貨)の交換業を営むDMMビットコインは2日、廃業すると発表した。顧客口座と預かり資産は、来年3月をめどにSBIホールディングス傘下のSBIVCトレードに移管する。 【写真】サトシ・ナカモトの謎、再燃 ビットコイン開発者に「接触」した2人 DMMビットコインは今年5月に約482億円相当のビットコインが不正流出し、金融庁から資金決済法に基づく業務改善命令を受けた。同社は借り入れやグループ会社などから資金調達して、流出した顧客のビットコインを全額補償したが、暗号資産の出庫処理や買い注文の受け付けなどを制限する状況が続いていた。 同社の顧客口座数は45万あり、預かり資産総額は962億円(2024年3月期)。同社は廃業の理由を「このような状況が長引くことは、お客さまの利便性を大きく損なうと判断した」とし、謝罪。不正流出の原因などは調査を続けているという。
朝日新聞社