松山英樹、石川遼と6年ぶり同組で8位発進 スイング修正「分かる人には、だいぶ変わったように見えると思う」【ゴルフ】
◇14日 男子ゴルフ ダンロップフェニックス第1日(宮崎市、フェニックスCC) 緊急参戦した松山英樹(32)=レクサス=が5バーディー、1ボギーの67で回り、4アンダーで首位まで2打差の8位で発進した。前週優勝で、松山と6年ぶりに試合で同組となった石川遼(33)=カシオ=は71のイーブンで48位。6アンダーの佐藤大平(31)=クリヤマHD=が首位に立った。 ◆松山英樹、逆転金メダルへティーショット【動画】 松山が復調への第1歩を踏み出した。3週前の米ツアー日本大会、ZOZOチャンピオンシップ(千葉)では、調整不足が響いて46位に終わった。今大会の出場を決めたのは、その悔しさからだった。 幸運を最後まで生かした。スタートの10番で第1打を引っかけ、いきなり暗雲を漂わせた。だが、打球は木に当たってフェアウエーまで跳ね返っていた。第2打はまだ250ヤード近くあったが、5番ウッドでピンの右奥2・5メートルに乗せ、バーディーにした。 今季米ツアーで2勝し、パリ五輪で銅メダルを獲得した世界ランク7位の実力者は、これで勢いに乗った。16番はピン下1メートルにつけ、18番パー5は2オンに成功してハーフターン。1番は唯一のボギーにしたが、7番で5メートルを沈め、8番はチップイン。「スコアは、何も考えてない」と言うが、大会10年ぶり、日本ツアー8年ぶりの優勝へ、好位置につけたのは間違いない。 ZOZO後、スイングの修正に取り組んだ。詳しい内容は「説明が難しい。分かる人には、だいぶ変わったように見えると思う」とだけしか明かさなかった。ただ、左右に松林が続き、少し曲げただけでもボギーの確率が高くなるコースでの初日を無事に終えられて、まずはほっとしたようだ。 同組で回った同学年の石川とはプレー中、何度も談笑した。「練習では一緒に回っているので、6年ぶりという感じはしなかった。(話の中身は)先週の試合のことや、他の選手のこととか」。常に比べられる存在だけに、初日は4打リードして、気分が悪いはずはない。2日目に向け、修正点は「分かりません。コーチに聞きます」、目標は「1番で左に曲げないよう、気をつけます」…。相変わらず言葉は少ないが、これも松山らしさだ。
中日スポーツ