全国で評価の福知山で茶摘み始まる 雪・霜害少なく「良質の葉」に期待膨らむ
京都府福知山市の市茶生産組合連合会(大槻成利会長)は2日、品評会に出品する茶葉の手摘みを始めた。今年は近年まれに見る品質の良さといい、「好結果が期待できそう」と、生産農家は胸を膨らませている。 「やっと親父を超えられた」 品評会で大槻さんの茶が全国1位に 種類は、茶葉に覆いをして遮光することで渋みを抑えてうまみを引き出す「かぶせ茶」。福知山産の茶は、たびたび全国一に選ばれていて、2年前の全国品評会でも最高賞の農林水産大臣賞を受け、品質の良さが高く評価されている。 手摘み作業があったのは、土(つち=地域の名前)にある勝田裕之さん(38)、洋平さん(37)兄弟の茶園。市内外の茶農家ら45人ほどが集まり、収量45キロを目標に、柔らかい新芽を摘んでいった。 初めて参加する人もいたが、摘み取る長さのほか、傷のある葉は摘まないことなど、勝田さん兄弟から教わりながら、丁寧に作業。激励に訪れた大橋一夫市長も収穫作業に加わった。 洋平さんは「雪や霜の被害が少なく、よく育つ条件がそろったことで、色付きの良い、うまみの凝縮された茶葉が育ちました。品評会の結果が楽しみ」と話していた。