『隠れ教育費』タブレット端末の保護者負担 負担なしから30万円までさまざま その理由は?
■タブレット費用を負担する保護者の声は
原則、公費負担だった大阪の公立高校でもタブレットが自己負担になるかもしれない。そんな状況の中で保護者のみなさんはどう思っているのか?リアルな本音を調査しました。 林さん:長男が公立高校の2年生 浅海さん:公立中学校の2年生 益田さん:私立中学校の1年生の女の子 と、三者三様ですが… (Q:3人の中でタブレットに関して一番負担がないのは?) 【林さん】「パソコン(タブレット)は学校から貸与なので私たちの負担はない。ラッキーだったかなというタイミング」 【他の2人】「逃げ切ったな!」 (Q:一番負担されているのは?) 【益田さん】「(負担しているのは)夫ですけどね」 去年、娘さんが私立の中高一貫の学校に入学し、タブレットを学校からレンタルしているという益田さん。その負担額は? 【益田さん】「30万円ぐらいと思っている。3年で」 【林さん】「いや、もう無理」 【益田さん】「それが当たり前やと思っていて。公立が払ってないと知らんかった。一部でも負担してると思ってた」 「年間10万円」という金額を聞いた2年後に高校生になる娘さんを持つ浅海さんは… 【浅海さん】「すごい不安がいっぱい。娘が今のところ公立に行くか私立に行くかも分からないので、(自己負担を)見据えてためとかなアカンのかなと思って必死にためてる感じ。目標額もわからないままためている」 【浅海さん】「でも今、30万円って聞いたから、ちょっと30万円は無理かも」
■タブレットの負担は「隠れ教育費」とも
タブレットの負担はあまり表には出て来ない「隠れ教育費」とも言われ、保護者の負担になっているようです。 国が進めたタブレット端末の支給ですが、こんな形で負担が家庭に来るおそれがあることについて、どう思いますか? 【ジャーナリスト 浜田敬子さん】「うちの子も中1から持っていますけど、それがないと授業で宿題出したりもできないような仕組みになっているんですよね。これってコロナ渦の特例で無償になっていたのですけど、その前まで有償だったりしたんですよね。子供が入学する地域によって、有償か無償が分かれるのは、公平性に欠けますよね。 高校無償化しても、隠れ教育費がどんどん今上がっている。定期代、制服代、こういった備品みたいなものがあれば、無償の効果も実感しにくいんじゃないかと思うんですね。 学校教育法では、学校の運営とか授業に必要なものは、学校の設置者が用意するとなってますよね。『GIGAスクール 構想』って、1人1台というのが国の政策なんですけど、ある程度予算措置をして無償で貸与するというのが、やっぱり私は教育現場がやってほしいなと思います」 (関西テレビ「newsランナー」 2024年11月8日放送)
関西テレビ
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