トランプ氏、ジェイミー・ダイモン氏の次期政権入りはないと表明
(ブルームバーグ): トランプ次期米大統領はJPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)を次期政権の閣僚に起用する可能性を否定した。
トランプ氏は自身のソーシャルネットワーク「トゥルース・ソーシャル」への14日の投稿で、「私はJPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン氏を非常に尊敬しているが、彼をトランプ政権のメンバーとして招くことはないだろう。米国への素晴らしい貢献に感謝している」とコメントした。
ペルーの首都リマで開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)最高経営責任者(CEO)サミットに参加していたダイモン氏はトランプ氏の投稿に直ちに反応した。
「まず、次期大統領の幸運を願うとともに、良いお言葉に感謝したい。しかし、次期大統領に伝えたいことがある。私は25年間、上司を持ったことがなく、まだその準備ができていない」と述べた。
トランプ氏は6月のブルームバーグ・ビジネスウィークとのインタビューで、財務長官へのダイモン氏起用を検討する可能性があるとしたが、その後、この発言を否定していた。
トランプ氏は同インタビューでダイモン氏について、「確かに、私は彼を検討するだろう」と話したが、7月にはダイモン氏を閣僚に起用することを「議論したことも考えたこともない」とし、その考えがどこから来たか分からないが「おそらく急進左派からだろう」と述べた。
トランプ氏のチームは財務長官候補を絞り込んでおり、キー・スクエア・グループ創業者のスコット・ベッセント氏、キャンターフィッツジェラルドCEOのハワード・ルトニック氏、トランプ政権1期目で米通商代表部(USTR)代表を務めたロバート・ライトハイザー氏、米証券取引委員会(SEC)委員長だったジェイ・クレイトン氏らの名前が挙がっている。トランプ氏は週内にも決定する見込みだ。
米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)は10月、ダイモン氏は非公式に民主党大統領候補のハリス副大統領を支持しており、同氏が勝利する場合には政権入りも検討する考えを示したと報じた。