久野美咲がフィジカルを鍛えて挑んだ『ライジングインパクト』
『七つの大罪』で知られる鈴木央の描く名作コミック「ライジングインパクト」がNetflixでアニメ化され、シーズン1が独占配信中、そしてシーズン2は8月6日(火)より独占配信される! 女子プロゴルファー・西野霧亜と出会いゴルフの才能を開花させた主人公の少年・七海ガウェイン。ゴルフの名門校キャメロット学院に入学した彼は、特別な才能(ギフト)をもつライバルたちと切磋琢磨しながら、世界一の飛ばし屋になるべく様々な試練に挑んでいく。今回はそんなガウェイン役を演じる久野美咲さんと、原作者の鈴木央先生に、この作品の見どころなどについて語ってもらった。 【関連画像】見どころ満載『ライジングインパクト』の名場面を見る!(25枚) ――アニメ化が決まったときの感想をお聞かせください。 鈴木 もちろん嬉しかったのですが、同時に最初に描いた連載作品、しかも僕の中二心が詰まったお話ということもあって、「正気か?」という思いもありました(笑)。今でも恥ずかしくて自分で読み返すことができない作品ではあるのですが、とても素晴らしいアニメに仕上げてくださいまして。完成した映像については人ごとのように楽しく見させてもらっています(笑) ――久野さんは原作コミックを読んでどのような感想を持ちましたか? 久野 ゴルフについて詳しくない私が読んでも、すごく分かりやすいお話になっていて、スッと物語の世界観に引き込まれていった感じです。キャラクターたちの熱い想いや、手に汗握ってしまうような激しい試合がテンポ良く描かれていて、すごく胸がドキドキワクワクするような作品だなっていう印象を持ちました。 ――久野さんが演じられるガウェインはどんなキャラクターですか? 久野 ガウェインは明るく素直で裏表のない、真っ直ぐな男の子です。ガウェインは会話や試合を通じてどんな相手でもすぐに仲良くなっちゃうんですよ。周りの人を自然と笑顔にさせる、まるで太陽みたいな子だなって。 ――そんなガウェイン役に決まったとき、久野さんはどう思われましたか? 久野 アニメシリーズのお仕事で男の子の役を、しかもスポーツ少年といったキャラクターを演じる機会があまりなかったのですごく嬉しかったです。マネージャーさんから合格の報告の電話をお家で受けて、飛び跳ねて喜んじゃいました。 鈴木 僕は久野さん推しだったんです。「ライジングインパクト」をアニメ化するって聞いたとき、「ガウェインに当てはまるのはどういう声か」っていろいろ想像していたんですが、久野さんの声を聞いたときに感じられた、柔らかさというか天然さみたいなものがガウェインにすごく合うなって思って。演じてもらえたらという気持ちでいましたので、久野さんに決まったのは納得のキャスティングでした。 ――ガウェインを演じるにあたって、どんなことを心がけましたか? 久野 ガウェインって強靱な体力の持ち主で、元気だし息切れもしない、セリフ量もいっぱい、さらには試合のシーンでは声を張ることも多いということで、演じるには結構な体力が必要だなって思っていました。でも私は、そこまで体力がある方ではなかったので、「このままだと絶対にアフレコでヘロヘロになっちゃうし、演じられる自信がない。どうしよう……」って不安になってしまって。そこで「よし、まずは体力をつけよう!」ってフィジカルを強化するために思い切ってピラティスを始めることにしました(笑)。そこで身体の使い方や、大きい声を張り上げてもフラフラにならないような体力作りをしました。それからゴルフも役作りのためにスクールに通いましたね。 鈴木 僕が一番心配していたのは福島弁だったんです。アニメ化を念頭に当時は描いてなかったので、アニメ化が決まった今になって「福島弁どうするんだろう?」っていう話になりまして(笑)。久野さんも東京出身ということでどうなるのかと思ったんですが、音響監督が「あの子なら大丈夫」って太鼓判を押してくれたので安心して収録は見ていられました。相当勉強してくださったようで、わざわざノートまで作ってアフレコにのぞんでくれたようで、すごく勤勉な方だなって思いました。 久野 福島弁、大変でした(笑)。標準語では付かないところに濁点がいっぱい付くんですよ。耳馴染みのないアクセントや言葉の音階のセリフということで、本当に難しかったです。毎回アフレコの前に台本とリハーサルビデオに加えて方言の音声ガイドもいただいていたんですが、私が今まで関わってきた作品の中で、ダントツで練習の時間が必要でしたね。その分、やり甲斐もありました。