記者の質問に答えるルージュエヴァイユの黒岩調教師（撮影・柴田隆二）

　宝塚記念に大阪杯3着のルージュエヴァイユ（牝5）を送り出す黒岩師が、共同会見に出席。昨年のエリザベス女王杯で2着した舞台での激走へ、意気込みを口にした。 　一問一答は以下の通り。 　－前走を振り返って 　2走前の京都記念では最後に食らい付くことができずいい内容ではなかったので、それを踏まえてレースのどこかで脚をためる必要があるなと思っていました。前走は外枠でしたけど早めから内々で脚をためることができて、遅い流れで展開は向いているわけではなかったですけど、それでもインコースから前に迫る競馬をしてくれたので、負けはしましたけど内容としてはよかったと思います。 　－今回の中間は 　1度山元トレセンでリフレッシュ調整していただきましたけど、ふっくらとリフレッシュした感じがあるので、トレセンに帰ってきてからも調整しやすかったです。 　－1週前追い切りは 　しっかりとトレーニングをしたいなと思っていました。2週前の追い切りでもウッドチップでしっかりと追い切って、1週前追い切りをするまでの間にがたっと来ることもなく、1回ハードなトレーニングを乗り越えた後だったので、1週前追い切りとしてもいい動きができていました。その後の疲れの出方なども乗り越えていい状態になってくれたなと思います。 　－当週追い切りは 　その2回でしっかりとトレーニングを進められたので、直前はあまり気持ちを乗せすぎないように、疲れが残らないように、というところで坂路で併せて余力残しくらいでやりました。疲労感もそんなになくて、馬も走りたいという気持ちが残ってすごくいい状態だと思います。 　－舞台は 　エリザベス女王杯では2着に来てくれましたけど、うまくどこかで脚をためれば、ロスなく運べれば長く脚を使える。切れというより長く脚を使うので、いい条件だと思います。 　－雨が降った場合は 　距離に関してはぎりぎりかなと思う部分はあるので、あまり渋りすぎるのもどうかという不安はありますけど、ただすごく精神力の強い馬で、いろんな遠征にも適応してくれましたし、渋った馬場にも適応してくれました。強い精神力で乗り越えてくれる馬だと考えているので、渋った馬場も精神力で乗り越えてくれると期待しているところです。 　－川田騎手と初コンビ 　頼もしいと思いますし、馬自身もこれまでいろいろなジョッキーに騎乗していただいて、1回1回結果を出せていますので、すごく期待しています。 　－相手関係を見て 　強い馬がそろったな、というところなので勝つには簡単ではないのはもちろんですし、勝つためにいろいろと準備していかないといけないなと思います。 　－ファンへ 　これまで重賞というタイトルも届きそうなところで取れず、何とか取らせたいという思いでレース選択に関しても難しいところですが、何とかしっかりと走りきってくれさえすれば取れる力はある馬だと思っていますので、応援のほどよろしくお願いします。