【エリザベス女王杯 俺のチェックポイント・WEB特別版】近走がパッとしないハーパーの復活はあるのか?
エリザベス女王杯の出走馬に迫る「俺のチェックポイント」WEB特別版。大阪サンスポの片山和広記者が前走の府中牝馬Sで15着と崩れたハーパーに迫った。昨年の3着馬の復活はあるのか。 今秋のGI戦線で存在感を示しているのが、武豊騎手。秋華賞で5番人気のボンドガールを2着に導くと、菊花賞では7番人気のアドマイヤテラで3着。そして、天皇賞・秋では2番人気ドウデゥースに騎乗し、冷静沈着なプレーで痛快な追い込みを決めた。となると、ハーパーも怖い。 今年は3走して大阪杯13着、ヴィクトリアマイル15着、秋初戦の府中牝馬Sも15着。とはいえ、昨年は桜花賞4着、オークス2着、秋華賞3着と牝馬3冠で上位に入り、エリザベス女王杯も3着に入った実績馬。力通りに走れば、今年も上位に食い込んでくるはずだ。近走でパッとしない原因は何なのか? 友道調教師に聞いた。 「春は体がしぼんで、気持ちも入っていなかった。この秋はけいこの動きも良く、前走は期待していたんだけどね。気持ちの問題かな」 そこで、気持ちをレースに向かせるべく、今回はブリンカーを着用。10月31日の1週前追い切りで「動きが良かったし、反応も良かった」とすでに着用の効果は感じている。ところが、6日の最終追い切りでは着けなかった。「レースでの効果をより大きくするため」と師は説明した。 ブリンカーは後方の視野をさえぎって、走ることに集中させるための馬具。追い切るたびに着けて慣れ過ぎると、効果が薄れるということか。狙い通りにレースで効果が出れば…。 天気予報では当日の京都競馬場は曇り一時雨。「瞬発力よりも持久力が持ち味。少しくらいの雨は大丈夫。むしろパンパンの良馬場よりもいい」と馬場が渋ることには前向きな友道調教師。ますます怖い存在に思えてきた。(片山和広)