智辯学園が3年ぶり8強、「チェンジアップをしっかり投げられた」田近は6回12K【24年・夏甲子園】
<第106回全国高校野球選手権大会:智辯学園6ー3小松大谷>◇17日◇3回戦◇甲子園 【一覧】大会10日目までの140キロ超え投手 智辯学園(奈良)が小松大谷(石川)を破って、準優勝した2021年以来3年ぶりのベスト8入りを決めた。 初回に1点を先制。2回に2点を失い、一時は逆転を許したが、3回に追いつくと、4回、5回に2点ずつを奪って逆転に成功した。 打線の入れ替えが奏功した。3回に左越えへの同点打を放った山崎 光留捕手(3年)は、初戦7番、2回戦5番と打順が上がり、この日は3番に座っていた。打撃好調で手にした打順で大きな仕事をやってのけた。5番に復帰した近藤 大輝外野手(2年)も5回の適時打を含めて2安打の活躍だった。 先発の田近 楓雅投手(3年)は7回6安打2失点と好投した。序盤はやや不安定だったが、3回以降は得意のチェンジアップとスライダーを武器に、落ち着いた投球で12三振を奪った。 田近は「今日はチェンジアップを右、左打者ともに低めに投げきることができた」と自分の投球に納得していた。バッテリーを組む山崎は「田近はチェンジアップを警戒された中でしたが、それでも彼の武器はチェンジアップしかないので、しっかりと低めに投げきることができていました」と称えていた。 小坂監督は「うちはホームランを打てる打者はいないので、ライナーを打ち返すしかありません。(OBの)前川 右京(現・阪神)のような選手がいなくても3つ勝てて、ベスト8に残ったのは自信になります」と試合を振り返っていた。 19日に予定されている準々決勝では、第3試合に登場することが決まった。