米債券トレーダー、金利先物ブロック取引が記録的規模-CPI控え
(ブルームバーグ): 9日に行われた米短期金利先物のブロック取引が過去最大規模となり、米国債相場の上昇を後押しした。
この取引は、昨年廃止されたユーロドル先物の後継商品に当たる担保付翌日物調達金利(SOFR)先物が対象だった。2018年5月に取引が開始したSOFR先物は、米政策金利に対する主要な投資手段として定着した。
ニューヨーク時間午前9時(日本時間10日午後10時)過ぎ、SOFR先物2024年12月限、7万5000枚がブロック取引で売買された。CMEグループはこの商品として過去最大規模だったことを確認した。
その後、先物価格が上昇し、この取引が買い手主導で行われたことが示唆され、米国債利回りは取引時間中の低水準に向かってさらに低下した。ブロック取引は私的な交渉を通じた単一価格での取引で、最小取引規模の基準を満たす。
10日に発表される3月の消費者物価指数(CPI)が良好な数字となり、年内利下げが3回になるとの見方が復活すれば、同限月のアウトライトのロングポジションは価値が高まる。この買いはショートカバーが目的だった可能性もある。その場合、統計発表前のリスク軽減につながる。
こうした物価動向に関する確信は9日、運用会社ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズが早ければ6月にも米金融当局が0.5ポイントの利下げに踏み切ると予想したことで強まった。
米当局は6月にも0.5ポイント利下げ、大統領選前に行動-ステートS
同日遅くのスワップ市場では、年内の米利下げ幅が約0.65ポイント(0.25ポイントずつ約2回半)になると織り込まれている。
原題:Bond Trader Places Record Futures Bet on Eve of Inflation Data(抜粋)
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Edward Bolingbroke