【吉田戦車さんのお弁当作り】レギュラー食材を使ってラクにするのがポイント
献立に迷う朝も、マンネリの日も乗り越えて…… だから毎日続いてきた! 私のリアル弁当作り
毎日続けたあの人だって、初心者時代があった! 当時の悩みやモチベーションキープの秘訣、お弁当作りから得られたことを、たくさん教えていただきました。
お話を伺ったのは
●吉田戦車さん SENSHA YOSHIDA 漫画家 1963年生まれ。1989年に連載を開始した『伝染(うつ)るんです。』で不条理マンガの新境地を開く。2007年に漫画家の伊藤理佐さんと結婚。育児に向き合う様子を描いた『まんが親』、『出かけ親』(小学館『ビッグコミックオリジナル』で連載中)が人気を博す。
お弁当生活初期は、夢の中で作っていたことも……。試行錯誤しつつ手の抜き方もわかってきました
▶続けるほどに、ラクになる。僕の場合は3カ月強でした ふと目覚めた午前3時。お弁当作りが気になり、目はらんらんと冴えるばかり。2時間ほど悶々とし、そのまま朝を迎える。新メニューにチャレンジする日は、夢の中でもシミュレーション。むろん、目覚めても夢の中で完成したはずのお弁当は、影もカタチもない。お弁当作りが大変だと言ったら、家族に「気楽にやればいいよ」と言われ、「私が言っているのはそういうことではないんだ!」と、誰にもわかってもらえない、やりきれなさを噛み締める……。 そんなお弁当生活初期の“あるある”を経験した吉田さん。数年前から家庭の“ごはん係”を担当していますが、娘さんが中学生になった昨春からはお弁当作りも開始。中高6年間にわたる長丁場です。 「料理は食べるときに味の調節がききますが、弁当はそうはいかないのが難しい。おかずの残りをとっておいて、冷めた状態で食べて味を確かめたりもしています。最初はプレッシャーが大きかったんですが、2学期を迎える頃に慣れてきました。 今は、とにかく10分でも長く寝てやろう、くらいの感じになって、6時20分にごはんの炊き上がる電子音で『しょうがねぇから起きるか』と目覚めて、7時には弁当が完成。少し前までは、鍋で米を炊いていたけれど、弁当生活を機に炊飯器を導入。アシスタントを1人雇ったくらい、便利になりました」