まさか82歳の父が「闇バイト」に手を出していた…!”怪しい仕事”に高齢者が応募してしまう「切実な理由」
警察の事情聴取で知った「高齢者がヤバイ」理由とは
――警察の事情聴取はどうだった? 「闇バイトにどうやって応募したとか、何をさせられそうになったかとか、具体的な場所とか、事件に関すること全部だね。使っていたスマホは証拠品として、置いてきたよ。刑事さんには闇バイトをすることがどれだけ危ないことなのか説明され、こってりと絞られたよ。 そこで聞いた話だけど、犯人にとって、闇バイトで高齢者を利用するのは好都合らしい。理由は『若い人ほど不審者に思われないから』だって。流石に強盗の実行犯は無理だけど、運び屋や受け渡し要員に高齢者は、うってつけだってさ。 詐欺の実行犯にも使えるらしい。犯罪組織がダマすのは高齢者。こっちも高齢者だからダマしやすくて疑われにくいらしい。知らなかったとはいえ、本当に闇バイトをしなくて良かった。悔やんでも悔やみきれない過ちを犯すところだった。誰かを騙してお金をもらうくらいなら、誰かにダマされお金を盗られたほうがマシ。まぁ…その渡すお金もないんだけどね」 スマホは、覚えられれば誰でも使える。しかしネットリテラシーは覚えながら学び、養っていくもの。世の中が急速に便利になっていった中で、若い世代も中年世代もネットリテラシーが怪しい人はたくさんいる。一朝一夕で得られるものではない。ネット使い始めの高齢者ならばなおさらだ。 満さんの父の闇バイトは幸いにも未遂に終わったが、一歩間違えれば友人高齢者を巻き込んで犯罪者になっていた可能性がある。ネット上には怪しい人間たちが跳梁跋扈していることを忘れてはならない。 ……・・ 【さらに読む】『「しまった、闇バイトだ…」《引っ越し手伝い》《事務作業》に応募したら「半グレ」が待っていた…普通の若者が「闇バイト強盗」で人を殺すまで』
保田 三都子