【MLB】ドジャース・ビューラーが戦列復帰へ 日本時間5月7日のマーリンズ戦に先発予定 指揮官が明言
ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は、日本時間5月7日に本拠地ドジャー・スタジアムで行われるマーリンズ戦に右腕ウォーカー・ビューラーが先発する予定であることを明らかにした。ビューラーは2022年8月に自身2度目となるトミー・ジョン手術を受け、昨季は全休(マイナーでの1登板のみ)。チームは復帰を急がせることなく、今季も開幕から故障者リストに登録してマイナーでのリハビリ登板を行わせていた。6度のリハビリ登板を経て、メジャー復帰の準備が整ったとの判断に至り、マーリンズ3連戦の初戦に先発することが決定された。 現在29歳のビューラーはメジャー3年目の2019年に14勝4敗、防御率3.26、215奪三振、5年目の2021年にも16勝4敗、防御率2.47、212奪三振の好成績を残すなど、本来はエース級の実力を持つ右腕である。今季はマイナーA級で1試合、AAA級で5試合に先発しており、合計6先発で21回2/3を投げて0勝2敗、防御率4.15、21奪三振を記録。直近の登板では、日本時間5月1日にAAA級の試合で5回75球を投げ、被安打7、奪三振5、与四球0、失点1という投球を見せた。 ロバーツ監督は「彼がしっかりとピッチングをしていたので、本当に感動した。すべての球種を巧みに使い、球速も出ていたし、しっかりとアウトを重ねることができていた。(これまでのリハビリ登板のなかで)明らかにベストのピッチングだったと思う」とコメント。「最初の何試合かはナーバスになるかもしれないが、それは当然のことだ。クレイトン・カーショウだってそうなると思う。でもウォーカーに克服できないことはないよ」とエース級の実力を持つ右腕への信頼を口にした。 ドジャースはカーショウ、トニー・ゴンソリン、ダスティン・メイ、エメット・シーアンと多くの先発投手が故障で長期離脱しており、開幕ローテーションの一角を担った2年目のボビー・ミラーも右肩の炎症で離脱。ジェームス・パクストンは3勝0敗だが制球難、ギャビン・ストーンは防御率4点台後半と信頼感に欠け、先発陣はタイラー・グラスノーと山本由伸の2本柱以外は不安の残る陣容となっている。メジャーデビューしたばかりのランドン・ナックを起用しながらやりくりしている状況であり、故障明けとはいえ、確かな実力を持つビューラーの復帰はチームにとって心強いに違いない。