知床事故、社長を提訴へ 乗客家族、来春にも
北海道・知床沖で観光船「KAZU 1(カズワン)」が沈没した事故で、乗客家族の一部が運航会社「知床遊覧船」と桂田精一社長(60)に損害賠償を求め、来年春にも釧路地裁に提訴する方向で検討していることが1日、家族の弁護団への取材で分かった。 事故は昨年4月23日に発生。乗客乗員26人のうち、20人の死亡が確認され、6人の行方が分かっていない。 運輸安全委員会は今年9月の最終的な調査報告書で、船首付近のハッチが確実に閉鎖されないまま出航し、悪天候でふたが開き浸水したことが原因と指摘。家族側は、同社が必要な対策を怠ったなどと主張する見通しだ。請求額は今後、協議する。