2480円でノイキャン付きイヤホン「Redmi Buds 6 Lite」を試す。イヤホン=消耗品ならこれでいい
ノイズキャンセリングは「世界が変わる」ほどではない
気になるノイズキャンセリング性能だが、Redmi Buds 6 Liteのアクティブノイズキャンセリング(ANC)性能は最大40dB(公称値)となっている。 ANCを利用するためには、3つあるモードの中から「ノイズキャンセリング」を選ぶ。 それ以外に、イヤホンを着けたままでも外の音を聞きたい場合に使う「外部音取り込み」モード、どちらのモードも使わない「オフ」を選択できる。 「オフ」の状態だと、耳栓のようにイヤホン自体が物理的に音を遮断する。密閉感は良好な印象で、装着した時点で外の音は割と聞こえなくなった。 その上で「ノイズキャンセリング」モードにしてみると、「少し静かになったかな?」と感じた。モードを切り替えた瞬間に劇的に変わるほどではないものの、確かにノイズキャンセリングが効いている印象を受ける。 電車の中で音楽を聴きながら何度か使ってみたが、人の話し声などを含めて比較的しっかりと遮音された。通勤時などに重宝しそうだ。
音質は「これで十分」、イコライザー機能で調整も
音質に関しては、自分好みの音に設定を変更できるイコライザー機能として、「標準」「高音強化」「低音強化」「音声増幅」「カスタム」の5つをアプリから切り替えられる。 筆者は音質にそれほど強いこだわりを持っていないが、低音の迫力は重視したい。「標準」で聴くと少し物足りない感じがあった音も、アプリの「オーディオ効果」から「低音強化」を選択すると迫力が増した。 移動中はあくまでBGM的に音楽を流し、集中して聴くことはないので「これで十分」と思えるレベルの音質だった。なお、コーデックはSBCとAACに対応している。
「消耗品」と割り切れる価格は魅力的
個人的に、ワイヤレスイヤホンは消耗品だと思っている。日常的に持ち歩いて使うため、月日が経てばどうしても汚れや傷が目立ってきてしまう。 また、充電を繰り返すことによるバッテリーの劣化も避けられない。長期間使っていると「電池持ちが(以前より)悪くなった」と感じることもある。 確かにイヤホンとして考えると音質や機能面は重要な要素だが、頻繁に買い換える「消耗品」と割り切るならなるべく安いほうがいい。 筆者はRedmi Buds 6 Liteをしばらく使ってみて、2480円のイヤホンとは思えず、「イヤホンはこれで十分だな」と感じた。 もちろん価格相応の面もある。例えば、中~高価格帯のイヤホンのように、複数の機器に同時に接続する「マルチペアリング」機能はない。ただ、2480円という価格を考えれば、Redmi Buds 6 Liteを複数買って、1台はスマホ用、もう1台はPC用……と使い分けるのもいいだろう。 Redmi Buds 6 Liteは、初めてワイヤレスイヤホンを購入する人はもちろん、すでにメインのイヤホンを持っている人でも、手元に置いておいて損はなさそうな一台だ。
松本和大