「偏差値30からMARCH合格のような銘柄に投資する」大人気投資系YouTuberが語る“原石銘柄”の法則
2024年3月4日、日経平均株価が初の4万円の大台を達成した。「失われた30年を奪還した」と注目を集める一方で「現在の経済環境は当時と異なる」といった声も上がるなど、その評価は分かれている。 そんな投資への関心が高まる中、今回フィーチャーするのは、Ken/1UP投資氏(X:@KenichiShimada2)。自身が運営する投資系YouTubeチャンネル「1UP投資部屋」では専業投資家としての視点から、投資情報をわかりやすく解説している。 みんかぶマガジン短期連載第5回は、彼の投資戦略とこれまでの投資で得た教訓について話を伺った。全6回の第5回。
Xで話題の銘柄に流されて損失を経験
ーーKenさんの、最も印象に残っている投資エピソードは? 投資初心者のころ、Twitter (現・X)で話題の銘柄を購入した経験があります。フォロワー数万人を持つ有名人が価格上昇を予想していたため、それを信じてしまったんです。俗に言う「イナゴ投資」ですね。 結果的にその銘柄は半値になり、大きな損失を出しました。これが非常に印象深く、株価が急落するリスクと、失敗した投資から回復することの難しさを痛感させられましたね。 また、株を保有し続けることで価格が回復すると期待しても、業績が悪化している企業の株価が再度上昇することは珍しいんですよ。 やはり業績悪化の背景には深刻な理由があり、すぐには改善されないことがほとんどです。また、企業が業績不振を一時的なものと発表しても、根本的な問題があることが多いです。 そのため、投資は愛着や希望的観測ではなく、客観的なデータと冷静な判断に基づいて行うべきなのです。 そしてこの経験から、根拠のない期待にとらわれず、投資すべきかどうかを常に慎重に検討することの重要性を学びました。 第1回でお話した、自身で情報を吟味して投資するというマイルールは、この経験から得た教訓ですね。