最終プロテスト進出者は19人 六車日那乃が“5度目の正直”へ試金石「どれだけ力を出せるか」
<日本女子オープン 事前情報◇25日◇大利根カントリー倶楽部(茨城県)◇6845ヤード・パー72> 原英莉花が自分のパネル横でニンマリ【写真】 今年の「日本女子オープン」には、最終プロテスト(10月29~11月1日、大洗GC)進出者19人が出場する。元JGAナショナルチームの六車日那乃もそのひとり。“5度目の正直”に向けて、このメジャーを「すごく価値のある試合」と位置づけている。 「やっぱり難しい。トッププレーヤーの方もいますし、本当に雰囲気が違う。『女子オープン』って感じがします」。2年ぶり3回目の出場だが、ナショナルオープンの空気は何度吸っても格別だ。 加えて、5度目の挑戦となる最終プロテストは1カ月後に控えている。「テストも近くなってきて、一週、一週が大切になってきている。このメジャーで自分がどれだけの力を出せるか。それが大事」。悲願成就へ、日本一決定戦が試金石になる。 今大会初出場となる徳永歩も同様だ。「このコースは木がせり出しているところが、最終プロテスト(会場)の大洗に似ている。ビッグスコアは出ないと思うので、悪くても大叩きはしないように」と“予行演習”の場としてもとらえている。 2度目の最終プロテストに向けて「自分はドローヒッターなんですけど、木が邪魔なときにフェードをかけたり、フックをかけたりする練習をしていた」と大洗対策はバッチリ。「パープレーを基準に。楽しみながら予選通過を目指します」。この大利根CCでも練習の成果を発揮したい。 今年からアマチュア資格を放棄した21歳の久世夏乃香(くせ・かのか)は、4年連続の最終プロテスト進出。今回、初の日本女子オープン出場だ。「ラフが長いし、フェアウェイも狭いイメージ。距離も長いので、ラフに入れたらアイアンでしか打てない。ドライバーを頑張ろうと思います」とフェアウェイキープをカギに挙げる。 徳永と同じく、大洗との類似点を見つけている。「似ている。大洗の方がドッグレッグは多いけど、(せり出している)木の感じも近い。すごくいい練習になります」。多くのトッププロが警戒する“空中ハザード”。緊張感のあるメジャーでの体験が、そのまま大洗攻略につながりそうだ。 6845ヤードはツアー歴代最長。日本ゴルフ協会(JGA)が発表した今年のコースレーティング(難易度)は『80.6』で、2015年大会以降では最高難易度だ。この超難関で好成績を挙げて、来たる大一番へ弾みをつけたい。(文・牧野名雄) 【最終プロテスト出場予定選手】※()内は年齢 ・天羽さくら(19) ・大久保柚季(20) ・神谷桃歌(18) ・祗園美衣菜(17) ・久世夏乃香(21) ・倉林紅(19) ・千田萌花(21) ・寺岡沙弥香(22) ・徳永歩(18) ・鳥居さくら(17) ・中村心(18) ・福田萌維(18) ・前田羚菜(18) ・水木春花(22) ・都玲華(20) ・六車日那乃(22) ・山下心暖(18) ・山田萌結(21) ・横山珠々奈(21)