公選法違反(買収)容疑、前新見市長を書類送検へ 岡山県警方針、市長選で車上運動員に過大報酬支払い
11月17日投開票の岡山県新見市長選で車上運動員に過大な報酬を支払ったとして、県警が公選法違反(買収)の疑いで、落選した戎斉前市長(68)と妻(65)を近く書類送検する方針を固めたことが18日、関係者への取材で分かった。県警の任意の調べに容疑を認めているという。 山陽新聞社の取材に戎前市長は「公選法のことが頭をよぎったが、代わりがいなかったので車上運動員に求められた額を払ってしまった」と話した。 関係者によると、戎前市長と妻は共謀し選挙期間中、ウグイス嬢2人に公選法が定める限度額(1日当たり1万5千円)を超える報酬をそれぞれ支払った疑いが持たれている。 県警は報酬を受け取ったウグイス嬢2人についても同法違反容疑で書類送検する方針。 戎前市長は2期目を目指して立候補。新人に304票差で敗れ、任期満了(今月7日)前の2日に退任した。