収穫シーズンを迎えた下北産マツタケの土を落とす地元の人たち＝10日、むつ市

　むつ下北地域で、秋の高級食材・マツタケが収穫シーズンを迎えている。出荷を担う青森県むつ市の農業生産法人「下北カンブリア農場」（常田嘉一郎社長）によると、量は昨年と比べて少ないものの、形や味・香りは例年通り上質だという。 　むつ下北地域の山林で採れるマツタケは、軸が白くて硬いのが特徴。今年の収穫は9月下旬から始まり、今月20日ごろまで続く見通し。天候の影響で、量は昨年と比べると3割ほど少ないという。 　10日は、6キロ以上のマツタケが同法人に持ち込まれた。70グラムを超える大きなものも多数あり、収穫した地元の人たちがはけで土を落としながら傷や虫がついていないかを確認していた。 　同法人が出荷するマツタケは、主に首都圏や関西圏の料亭、ホテルなどで提供される。常田社長は「土瓶蒸しやマツタケご飯などで食べて香りを味わってほしい。皆さんに喜んでもらうため、もう少し量が採れてくれたら」と語った。