やっぱり野球は最高のエンタメ! 2024年の日米のプロ野球総括【山本萩子の6-4-3を待ちわびて】第146回
今回が連載の今年最後の回。ということで、2024年を振り返って見たいと思います。 1)"青の時代"が到来 【写真】山本キャスターの最新フォトギャラリー 今年の日米のプロ野球は"青の時代"が訪れました。NPBの日本シリーズを制したのはDeNA横浜ベイスターズ。そして海の向こう、MLBでチャンピオンズリングを手に入れたのは大谷翔平選手が所属するロサンゼルス・ドジャース。どちらも青を基調としたユニフォームのチームでした。 特に、ドジャースに快進撃を支えた大谷選手の活躍は連日テレビやインターネットのニュースで報じられ、かつてないほど注目されたことは記憶に新しいですね。かつてイチロー選手や松井秀喜選手がMLBで活躍していた時と同じか、あるいはそれ以上の盛り上がりを見せました。 何より、大谷選手自身の活躍がすごかったですね。この先、ますます記録を伸ばしていくでしょうが、おそらく大谷選手がもっとも輝かしい成績を残すだろう時期を、この目に焼きつけられることを幸せに思います。「大谷翔平さんはあの頃、ものすごい選手だったんだよ」と、孫の代まで語り継げる伝説を目撃しているわけですから。 大谷選手に注目が集まることで、その周辺の情報も日本でよく報じられるようになりました。ドジャースのほかの選手にも詳しい方が多くなるなど、MLBを愛する者として嬉しかったですね。たとえば、ドジャースの生え抜きの選手で、ワールドシリーズで相手チームの最後のバッターを討ち取ったウォーカー・ビューラー投手の移籍が報じられたときに、SNSでそれが話題になっているのを見て、「大谷選手がもたらした効果は大きいな」と思いました。 選手の名前を覚えると野球はさらに楽しくなりますから、これからもたくさんの選手に注目してほしいです。そして、大谷選手は周りの選手もことも明るく照らす、まさにスターですね。 2)プロ野球でも話題の、SNSとの向き合い方 日本シリーズの際に、DeNAの東克樹投手が「投球モーションに入った際の指笛をやめてほしい」とSNSで呼びかけたことが話題になりましたが、選手のSNS運用も個性が出るようになってきました。ファン獲得や、あるいはファンサービスの一環としてSNSを活用している選手が多いと思うのですが、来年からはインプレー中の動画投稿が禁止になりましたね。 近年、海外では未成年のTiktokが禁止されるなど、SNSとの向き合い方がまだ整備しきれていませんが、それは野球界も同じ。どんな形に落ち着くのかはわかりませんが、SNSとの向き合い方も考えさせられた一年でした。