【久住昌之　するりベント酒】 ようやく朝晩少し涼しくなったな、と思ったらまた残暑が厳しい。とくに晴れた日は、秋の強い紫外線で、太陽光が肌にジリジリ熱い。外を歩いていると、それだけで体力を奪われる。 でも、ライヴもあるし地方講演もあるし、ロケや地方取材もある。食欲がイマイチでも、体力はつけないとならない。 そんな時こそ、キムチだ！ 「国産豚バラ肉のサムギョプサル丼」を買ってきた。オレンジ色のキムチが燃えるようにビシッと入っている。ボクはこの見た目だけで胃袋が元気になってくる気持ちになる。 サムギョプサルは、店で食べる時は、焼いた豚バラ肉に胡麻塩などのタレをつけて、キムチ、ニンニク、ねぎなどと共にサンチュで巻いて食べる。サンチュの代わりにエゴマの葉を使うところもあるな。韓国では柔らかい白菜で巻いた。あれもおいしかったなぁ！ もちろん白いごはんと食べても最高だ。 あー、この文章を書いていたら、今すぐキムチごはんが食べたくなってきた。 そうではない。サムギョプサル丼である。小ぶりのサイズで458円。安い！ まずは一枚白菜キムチを単独で食べる。うまい。食欲がググッと湧きおこる。 次にキムチと豚バラを一緒に食べる。んー、熱くなくてもうまい。なんだろ豚肉とキムチの相性の良さ。豚肉とキムチが口の中にあるうちにメシを入れる。なんかちょっと行儀悪い感じもするが、そうしないと居られない。そして期待に応えて口の中がめちゃめちゃオイシイ状態になって、舌で歯で俺は狂喜する。飲み込む。 今度は細切れにされたサンチュとネギとキムチと豚バラを上手に箸で一緒に取って、頬張る。・・・うんめえ！ でももう箸じゃまだるっこしい、カレースプーンの登場だ。ザクッといって、バクッと口に入れて、むしゃむしゃ食う。頬を膨らませてもぐもぐ噛んで味わう。やべえ、一度に口に入れ過ぎた、今笑わせられたら大変なことになる。 でも口の中は幸せなぐちゃぐちゃ大騒ぎ状態。