イチローにお悩み相談 自己肯定感に疑問符「すっごく気持ち悪いこと」 この言葉に抵抗があったワケとは
日米通算4367安打を放ったイチロー氏が21日、「イチ問一答」と題したインスタライブに登場。悩める大人たちの質問に答えました。 【画像】イチローさんとの握手に頭を下げる大谷翔平選手 イベントに同席した堀田茜さんから寄せられたのは「最近、自己肯定感という言葉を目にする機会が多い。私も思い通りにいかなかったときに自分を否定してしまう瞬間があります。常に自分を否定せずに前向きに生きるにはどうしたらよいでしょうか」という昨今の自己肯定感を高める風潮についての悩みでした。 この相談に対しイチローさんは「自己肯定感という言葉、目にしたことないです。今回、目にしました。僕のイメージですよ、すっごく気持ち悪いこと」と自身のイメージを話しました。 続けて「自分を肯定するの、僕はものすごく抵抗があります」とレジェンドからは意外な言葉が返ってきました。 「自己肯定感強い人、ストレスフリーで楽しそうに仕事している人、それってどうなのか。いいなと思うけど、その人たちは人としての厚みはうまれるのか?瞬間、瞬間はいい仕事ができるのかもしれないけど、自己肯定感が高い人はおそらく今の風潮では否定されない。つまり、自分でも振り返らない。いいことしか考えない。そうなったら、人間ですから弱い生き物なので基本。僕は堕落すると思います」と自身の見解を話します。 続けて、「人が最悪になるのは、自分が偉いと思ったとき」と話し、イチローさん自身は自分自身を肯定するのではなく常に自分の行動に対し疑問符を持っていることを明かしました。 さらに「不安はあった方がいい。不安でも、さいなまれるところまでいくとつらいですけど、不安な状態はすごくいいと思います」とアドバイス。 それを受け堀田さんは「自己肯定より、常に自分と対話してる状態で悩むほうが人としての厚みが生まれると思うと、そのままでいいと思いました」と悩みが解決したのか、晴れやかな表情を見せました。