国東市の松林さん、トリマーの世界大会に挑む 「磨いてきた技を信じ、力を出し切る」
大分県国東市国東町の松林智宜さん(46)がトリマー(ペットの美容師)の世界大会に日本代表メンバーとして出場する。ドッグサロンを経営し、国内大会で優勝するなど実績を重ねてきた。国際的な競技会に挑むのは初めてで「20年以上磨いてきた技を信じ、最後の一秒まで力を出し切る」と張り切っている。 松林さんは4月に東京ビッグサイト(東京)であった全国大会で約30人の中から最優秀賞に選ばれ、日本代表チーム(5人)の一員となった。毛を立体的にカットして曲線や模様を浮かび上がらせる「飾りばさみ」と呼ばれる技法が高く評価された。 世界大会「グルーミング ワールド チャンピオンシップ」は12月5日に韓国・水原市で開幕する。アジア圏を中心とする各国の代表チームが出場し、犬種ごとなど5部門で腕を競う。松林さんはカット方法の自由度が高い部門を担当する。
松林さんは元会社員で、愛犬をドッグショーに出場させていた父の影響を受けて転身。5年間修業を積んだ後、2003年に犬専門の「Dog Bloom」を開いた。 休日は大分市のトリミング教室で講師を務め、後進の育成にも励む。「業界の底上げを図るとともに、いつか世界大会に出場するような教え子が出てくれるとうれしい」と話した。