一条天皇が暴走…定子への純愛が許されぬ理由とは? 『源氏物語』と重なる状況にも注目【光る君へ】
定子が光源氏の母?『源氏物語』と重なる状況
ただこの境遇、『源氏物語』の光源氏の母・桐壺の更衣と、明らかにオーバーラップしている。桐壺帝の寵愛が深すぎたがゆえに、周囲から激しいイジメにあって衰弱し、光る君を産んだあとに亡くなってしまう薄幸の后。また桐壺帝の方も、更衣に入れ込みすぎていることを、周囲に良く思われてないという描写がある。 今は政治の中枢とは程遠い場所にいるまひろが、どういうきっかけで2人をモデル(まだ推測だけど)に『源氏物語』を書くことになるのか、ここが重要なポイントになってきそうだ。 さて来週からは、まひろが都に戻ってきて、また道長と接近しそうな状況となってきた。しかしその前に、どうやらまひろが藤原宣孝(佐々木蔵之介)の妾となることが、道長にも知らされることになりそうで・・・この不安に関しては、視聴者は同情するというより「道長の顔を早く見たいゆえ、この一週間は五秒で過ぎてくれ」「のたうち回れ! 身悶えろ道長!!」と、なぜか道長君の苦悩を見たいというドSな意見が多数だった。ただ筆者も割とそっち寄りなので(笑)、柄本佑の目が泳ぐ演技が今から楽しみである。 ◇ 『光る君へ』はNHK総合で毎週日曜・夜8時から、NHKBSは夕方6時から、BSP4Kでは昼12時15分からスタート。6月23日放送の第25回『決意』では、藤原宣孝と結婚するためにまひろが都に戻って来るところと、政に目を向けなくなった一条天皇に対して、藤原道長がある決断をくだす姿が描かれる。 文/吉永美和子