「腐ったミカン」と退職迫った追手門学院側、元職員3人と9200万円で和解・謝罪…大阪地裁
学校法人「追手門学院」(大阪府)の職員研修で「腐ったミカン」と言われて退職を迫られたとして、元職員の男性3人が学院や研修を行った会社などに損害賠償を求めた訴訟は6日、大阪地裁で和解が成立した。学院側と同社側が3人に精神的苦痛を与えたことを謝罪し、解決金計約9200万円を支払う。
研修を行ったのはコンサルタント会社「ブレインアカデミー」(東京都)。
訴状などによると、3人は40~50歳代。2016年の研修で同社の講師から退職を求められ、「あなたのような腐ったミカンは置いてはおけない」「虫唾(むしず)が走る」「老兵として去ってほしい」などと責められた。
その後も学院幹部から退職を迫られ、3人ともうつ病を発症して休職。いずれも退職扱いとなり、22~23年に労災認定された。