「層の厚い先発陣の中で一番に」新人王で大幅増の西武・武内夏暉、今季超えの登板数&成績誓う
パの新人王を獲得した西武・武内夏暉投手(23)が4日、埼玉・所沢の球団事務所で契約更改を行い、2900万円増の4500万円でサインした。 マウンド上と同じように、武内はクールに切り出した。「4500万円です。2ケタ勝利や投球回、いろいろなことを評価してもらいました」。2900万円アップでサイン。最下位に沈んだ西武の光となったルーキー左腕は、初の契約更改で大幅アップを勝ち取った。 今季は1年目から開幕ローテに入り、4月3日のオリックス戦(ベルーナD)でプロ初登板初勝利。9月にはチーム一番乗りで10勝目を挙げるなど、球団の新人では07年岸(現楽天)以来17年ぶりの2ケタ勝利を達成した。21登板で10勝6敗、防御率はリーグ2位の2・17。“独走”でパ新人王に輝き、「(自己採点は)95点。1年間を通して成長できたかなと思う」と胸を張った。 日頃は謙虚なサウスポーが、自覚を込めて来季の目指すべき場所を口にした。「層の厚い先発陣の中で一番になりたい」。歴史的貧打でリーグ最下位に終わった西武だが、先発投手の層はリーグ屈指。最多奪三振の今井、今季0勝11敗から逆襲を期す高橋、今秋のプレミア12で奮闘した隅田、先発再転向を志願する最速160キロの平良らがしのぎを削る。NO1への壁は高いが、「(来季は)25試合登板というのを目標に、1年間ローテーションを守って全てにおいて今年以上の成績を残したい」と誓った。 オフは平良らと沖縄・石垣島で自主トレを予定。他球団のマークも厳しくなるが、「それを上回れるようにしっかりオフシーズンに準備してやっていきたい」。エースの座へ、不退転の決意で歩みを進めていく。(大中 彩未)
報知新聞社