横浜FMがホーム開幕戦で連勝発進か? 福岡が日産S初白星か?
横浜F・マリノスのホーム開幕戦はフライデーナイトJリーグでの幕開けとなる。3月1日(金)・日産スタジアムでの『2024明治安田J1リーグ』第2節にアビスパ福岡を迎え撃つのだ。6日(水)・13日(水)には山東泰山との『AFCチャンピオンズリーグ2023-24』準々決勝が控える。横浜FMとしては『明治安田J1』連勝発進で『ACL』に勢いを付けたいところである。 【PHOTO】紺野和也(アビスパ福岡) 開幕戦は見事な逆転劇だった。2月25日・国立競技場。4日前に『ACL』ラウンド16でバンコク・ユナイテッドと120分間の激闘を戦ったばかりの横浜FMは昇格組の東京ヴェルディの出足の鋭さに後手に回った。7分MF山田楓喜にスーパーなフリーキックを決められた横浜FMは前半はいいところなく終える。 ハリー・キューウェル新監督は後半からプレーシーズンで取り組んできた1アンカーから2枚に変更しバランスを取り戻すと、徐々に盛り返していった。56分には宮市亮&ヤン・マテウスの両ウインガーを投入し、さらに前への推進力を発揮。それでも東京Vのコンパクトな守備をなかなか破れずにいたが、89分にアンデルソン・ロペスがバンコクU戦に続き、2回フェイクを入れたPKでゴールネットを揺らした。同点の興奮冷めやらぬ4分後には右SB松原健がビューティフルゴールを決めて31年前のJリーグ開幕戦を彷彿とさせる逆転勝利を飾ったのだった。 試合後、キューウェル監督は「この悪天候もあり、自分たちのサッカーを見せることができなかったし、正直ベストの状態でもなかった。4日前に別の大会で120分間の試合を戦い、コンディションが難しい中、選手たちは最後の最後まで諦めない素晴らしい姿勢を持って戦ってくれた。思い描いていた試合内容ではないが、彼らの諦めない姿勢には感銘を受けた。今日は最後まで諦めない姿勢が何かを起こすことを証明した試合となった」と選手たちを称えた。 一方、福岡は開幕戦で北海道コンサドーレ札幌とスコアレスドローを演じた。球際の激しい攻防を経て、主導権はホームの福岡へ。24分2シャドー紺野和也のドリブルからのラストパスを受けた同じく2シャドーの岩崎悠人がダイレクトで左足を振り抜くと、31分には紺野のクロスから左サイド小田逸稀がヘッドを叩いたが、どちらも枠はとらえず。後半に入り、攻撃のカードを切ってきた札幌に押し込まれるも、福岡の強固な守備網が決定打を許さず。互いに惜しいシュートを放ちながらも0-0で勝点1を分け合った。昨季『JリーグYBCルヴァンカップ』で初タイトルを獲得し、さらなる飛躍が期待される長谷部茂利監督5季目となる今季。上位へ顔を出せるか否かは決定力にかかってくるだろう。 両軍のリーグ戦での通算対戦成績を見ると、横浜FMが19勝2分3敗と圧倒している。3敗はすべてアウェイゲーム。横浜FMは福岡をホームで迎え撃ち、1試合たりとも負けていないのだ。A・ロペスは3試合連続ゴール、計5得点とアビスパキラーぶりを見せ付けている。 果たして、横浜FMが連勝で来週に控える『ACL』準々決勝に弾みを付けるのか、それとも福岡がアウェイ初勝利の新たな歴史を刻むのか。『明治安田J1』第2節・横浜FM×福岡は3月1日(金)・日産スタジアムにてキックオフ。チケットはチケットF・マリノス(Jリーグチケット)にて発売中。試合の模様はDAZNにて生中継。