メジャー公式ユニフォーム変更がヒラリーVSトランプの大統領戦に影響?
複数の米メディアによると、メジャーリーグとスポーツ用品メーカーのアンダーアーマー社は、2020年から選手たちが着用するユニフォームを同社が供給することで合意したという。この合意については、現時点ではメジャーリーグ機構からも、アンダーアーマー社からも正式な発表はされていないが、ドナルド・トランプ氏とヒラリー・クリントン氏の間で争われている大統領選挙にも影響を与えるニュースだと、一部のメディアは関連づけた。 「アメリカの仕事をアウトソーシングするかどうかは、大統領選に絡むホットトピックス」と書いたのは、ペンシルバニア州のザ・モーニングコール紙だ。 メジャーリーグは球団ごとで契約している日本のプロ野球とは違い、機構が一括で契約して全30球団は同じメーカーのユニフォームを着ることになっている。NBAも同じシステムだ。現在はマジェスティック社のものを使用しており、2019年までの契約。マジェスティック社は、1982年から打撃練習用ジャージやTシャツなどをメジャーリーグに供給するようになり、2005年からユニフォームも供給するようになった。2015年には19年までの契約延長も発表されていた。 一方のアンダーアーマー社は、米国の主なプロスポーツに対して独占的にユニフォームを供給するのは、メジャーリーグが初めてだという。 ユニフォームの供給メーカーが変わることはプロスポーツの世界では珍しい話ではない。 ならば、なぜ、メジャーリーグのユニフォーム供給会社が、2020年にマジェステッィク社からアンダーアーマー社に変わることが、大統領選に関連づけるトピックスになるのか、というと、その製造過程にある。 ザ・モーニングコール紙によると、マジェスッティック社は、ペンシルバニア州にあるパーマータウンシップという町の工場で、620人の従業員がユニフォームなどの製造にあたっている。 米国内の工場でパーマータウン近くに住む労働者がユニフォームを作っているのだ。 一方、アンダーアーマー社の主要製品は海外工場で作られている。 同紙によると、2015年の時点で、米国外の16カ国で製造されているという。63%が中国、インドネシア、ベトナム、ヨルダンで製造されたものだと伝えている。