休日は仕事連絡無視OKがオーストラリアで法案可決! 「つながらない権利」は労働者を幸せにするか?
大学職員のボニーさん(20代女性)も言う。 「違反したら懲役刑の可能性があるという点が本当に重要ね。罰金を払って終わりなら大企業にとっては痛くもかゆくもないし、また同じことをするだけ。懲役刑こそ最大の抑止力だと思う」 賛成は賛成だが、自分にはあまり関係ないという意見も。 「もともと時間外に部下たちにメールを送る際は翌日の勤務時間に読まれることを想定していますし、彼らにもそう伝えています。だから私には影響はありませんね。まあ、これからは時間外にメールを送った証拠が残るのは避けたいので、予約送信を使おうと思いますが」(公務員のウィリアムさん・30代男性) ■「この法律は最悪だね」 では、反対意見も見ていこう。ホテルチェーンの管理職、スティーブさん(40代男性)は「この法律は上司いじめにしか見えない」と憤る。 「現段階では雇用主側からのメールに対応しなくていいってことになっています。それは社長や取締役だけでなく中間管理職なども含まれるようですが、われわれ上司たちは部下からのメールに対応しなければいけないですよね? うちのホテルは24時間365日営業。シフトを組んで働いている部下たちから昼夜を問わずにメールが入ってくるのですが......」 クリエーティブ職の人々からも不満が噴出した。服飾デザイナーのジョジーナさん(30代女性)が言う。 「ワークライフバランスも大事だと思うけど、私は仕事が大好き。仕事が生きがいなの。クリエーティブな仕事をしてる人って多かれ少なかれみんなそうだと思うわ。 真夜中に急にアイデアが浮かんで、これをチームのみんなでシェアしたいってこともあるし。そのあたりは業種とか個人によってもそれぞれよね? 一律に強制しないで、会社ごとできちんと話し合ってルールを決めればいいと思うけど」 コピーライターのラクランさん(20代男性)も「生きがいを奪われる」と渋面を浮かべた。