浦和、FW大久保智明が今季初ゴール! “ペップが認めた男”が大ケガから復活の一発
◆明治安田J1リーグ▽第7節 浦和3―0鳥栖(7日・埼玉スタジアム、笠原寛貴主審。2万8576人) 浦和のFW大久保智明(25)が今季初ゴールを決め、3―0の快勝に貢献した。 2―0の後半19分、大久保は右ウィングで途中出場した。同38分に右サイドから中央のMF中島翔哉へパスを送った後、ペナルティーエリア内へ進入。中島からの縦パスをピタリとトラップし、左足でゴール右へダメ押し点を突き刺した。 昨年5月以来、11か月ぶりのゴール。「翔哉くんとは(同じ)ヴェルディ出身で、感じるものがある。気づきにくい動きが出てくることも練習中から多くて、あのボールも速さや置く感じが良かったし、トラップで決まったなと思った」。昨年12月のクラブW杯(サウジアラビア)に左足中足骨を骨折して長期離脱を強いられたが、復帰3戦目で待望の一発をマークした。 クラブW杯は初戦のクラブ・レオン(メキシコ)戦で負傷。痛み止めの注射を打って出場した欧州王者のマンチェスターC(イングランド)戦は0―3で大敗した。シーズン最後の大会で重傷を負ったが、敵将のグラルディオラ監督から「ライトウィンガーはゲームをガラリと変えられる選手」と高く評価された。 主戦場のウィングは昨オフ、FW前田直輝、松尾佑介、ソルバッケンらが新加入。ライバルがアピールし続けた1~2月沖縄キャンプはリハビリをこなし、2月下旬からチーム練習に合流した。 徐々にコンディションを上げている一方、大久保自身はまだまだ納得していない。「(トレーナーに)体を診てもらっていても『キャンプ終盤くらいの体だね』という話はされている。公式戦なので『体が重かったです』『コンディションが上がっていないです』というのは言い訳にしかならないと思う」 中大からプロ入りした21年から3年連続で1得点止まり。ゴールやアシストという目に見える「数字」を強く求めている。大久保は3―0の後半アディショナルタイムに決定機を決めきれず。「1点で満足しないで、あそこでとどめを刺さなければいけない」。得点への思いは尽きない。
報知新聞社