グリズリーズ・河村勇輝 開幕へ決意「48分間、最初から最後まで出られる準備をする」
河村勇輝（23）が所属するNBAグリズリーズが23日（日本時間24日）、敵地ユタでのジャズ戦で今季開幕戦に臨む。グリズリーズと2WAY契約を結んだ河村も同日午前中のシュートアラウンドに参加。ジャズ戦に出場となれば、田臥勇太、渡辺雄太、八村塁に続いて日本人4人目、Bリーグ出身では初のNBAプレイヤーとなる。 シュートアラウンド終了後、河村は日本メディアの取材に対応した。河村との一問一答は以下の通り。 ――2ウェイ契約を獲得したが。 「こういった機会を与えてくださったグリズリーズのオーガニゼーションの皆さんに本当に感謝しかないです。とにかく自分にできる役割を（Gリーグの）ハッスルでも、グリズリーズでも最大限に発揮して、チームの勝利に貢献できるような選手になれるように日々成長していきたいなと思っています」 ――開幕戦からチームに帯同というのは想像していたか。 「チームの状況を見た時に、少しケガ人がいたのと、2ウェイ契約の選手も、キャム（・スペンサー）もケガしていたというのもあって、もしかしたらベンチ入りするんじゃないかなっていうことは考えられてはいました。どうであれ、ベンチに入るだけじゃなくて、試合に出られるか出られないかはわからないですけど、出られた時には最大限、チームの勝利に貢献できるようなプレーを1つでも多くできればいいなと思っています」 ――23日の夜の入り方のイメージはできているか。 「まだまだローテーションに入れているようなレベルではないっていうのは間違いないと思います。でも誰がケガするかはわからないですし、どんなチームの状況になるかもわからないので、48分間、本当に1クォーターから、最初から最後まで、とにかく出られる準備をして試合に臨みたいなと思っています」 ――2ウェイ契約を受け取った直後は喜びだったのか、安心だったのか。 「もちろん驚きもありました。驚きと同時にすごく喜びというか、安心というよりかは驚きと喜びの2つの感情が入り混じっていた感じでしたね」 ――Gリーグでのスタートを想定していたと思うが、プレシーズンはある程度力が出せたという手応えはあったのか。 「想像以上にプレシーズンでプレータイムをコーチが与えてくれました。チームの状況によって僕のプレータイムが増えたっていうのはあると思うんですけど、いつチャンスが来るかっていうのはわからないのがこういった世界ですし、そのチャンスをしっかりと掴み取れるような準備は常にしてきました。2ウェイの契約を取ることができて、本当にすごく嬉しい気持ちもあるんですけど、また引き締まる思いです。こういった役割を与えられたのであれば、最大限、チームの勝利の1つにでも貢献しなければいけないっていう責任感はあると思うので、そこで身が引き締まる思いではありました」 ――23日やメンフィスでのシリーズなどに家族、友人などは来るのか。 「今のところは、友人が来るとかはないんですけど、もしかしたら父がくるかもしれないみたいな感じでは聞いています。今日来るかもしれないですし、次のヒューストンに来るかもしれないですし、ちょっとそこらへんはまだ確定的ではないんですけど。これまでずっと支えてきてくれた両親にやっぱりコートに立つ姿を見せてあげたいなと思うし、それだけではなくて日本の国民の皆さんが注目してもらっていると思うので、そういった皆さんにも、コートに立って、プレーして、チームの勝利に貢献している姿をお見せできればいいなという思いでいます。あと8時間後に迫りますけど、それまでまたホテルだったりとかでいろんな準備をしっかりと整えてやっていければと思います」（ユタ・杉浦大介通信員）
