都立高志望者が過去最低…都立志望は6割台 魅力向上へDX化検討
東京都立高校全日制への進学志望者の割合が過去最低となりました。東京都教育委員会は都立高校の魅力向上に向け、デジタルや外部の専門家を活用するなど、柔軟な授業の在り方について検討しています。 東京都によりますと都内の公立中学校3年生の進路希望調査で、全日制のうち都立高校を志望したのはおよそ67%となり、前年と比べ5ポイントほど減少しています。調査を開始した1976年度以来過去最低で、60%台になったのは31年ぶりだということです。 こうした状況を踏まえ、東京都教育委員会は都立高校の魅力向上に向けて新しい教育の在り方を検討していく方針です。1月9日の定例会では「デジタルを活用して好きな時間に学習をすること」「外部の専門家を招くなど、柔軟な発想で授業を行うこと」などの意見が提出されました。 担当者は志望者が減少している理由については「高校授業料無償化の影響はあるかもしれないが、分析はしていない。明確には分からない」とした上で「生徒の関心や適性に合わせた教育を展開することが重要」だと説明しています。