トライアンフ スピードツイン900/1200、2025モデル登場【スポーティーさを追求したモダンクラシック】
スピードツイン900
いっぽう、新型スピードツイン900は、シャーシ/スタイリング/電子制御デバイスの改良が施され、走行性能とルックスをアップデートした。その主だった変更点は下記のとおりだ。 ・マルゾッキ製43mm倒立フォークを採用 ・リアにはマルゾッキ製リザーバータンク付きツインショック(プリロード調整機構付き。ストローク量は従来型の116mmから120mmへ伸長) ・外装パーツの改良 ・トライアンフブランドの4ポッド(リアは2ポッド)を採用 ・ABSとトラクションコントロールはコーナリング対応へ進化 ・TFTとLCDを組み合わせた円形液晶ディスプレイメーターの採用 ・燃料タンクとシート形状を改良 ・サイドカバーやエンジンのカバー類を形状変更 ・車体色はオレンジとブルーのアクセントが効いたピュアホワイト(白)のほか、アルミニウムシルバー(銀)とファントムブラックの3色展開 エンジンこそ従来型を継承しているが、全面的なアップデートによって走行性能、質感向上が大幅に向上している。従来モデルは車体色によって価格が異なり、もっとも高価なもので122万3000円、新型は119万9000円~123万4000円と値上げ幅は小さく、アップデート内容からすれば破格といえる。 スピードツインの起源は1937年と古く、トライアンフ黄金時代の礎を作った名車だ。現在はボンネビルをベースとしてスポーツ性を向上したハイエンドバーチカルツインの地位を確立しており、モダンクラシックのフラッグシップとして堂々たる特性を有している。 トライアンフは、海外メーカーの中でもラインナップが充実しており、エンジンによるカテゴライズ、主要装備の違いによるモデルバリエーションの豊富さは群を抜いている。このたびのアップデートで、スピードツイン900/1200は世界最速を誇ったトライアンフの伝統を現代に受け継ぐ存在としての魅力をさらに深めた。 【Triumph Speed Twin 900】主要諸元 ■全長-- 全幅777 全高1115 軸距1435 シート高780(各mm) 車重216kg ■水冷4ストローク並列2気筒SOHC4バルブ 900cc 65ps/7500rpm 8.2kg-m/3800rpm 変速機6段 燃料タンク容量12L ■タイヤサイズF=100/90-18 R=150/70-17 ●色:ピュアホワイト/アルミニウムシルバー/ファントムブラック ●価格:119万9000円(銀) 123万4000円(白/黒) ●発売時期:2025年1月
●文:ヤングマシン編集部(山下剛) ※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
ヤングマシン編集部