来日中のマジョルカCEO、“NEXT久保建英”の発掘へ日本に熱視線「日本市場はものすごく重要」
2023-24シーズンを15位で終え、無事4季連続のラ・リーガ残留を果たしたマジョルカ。かつて大久保嘉人、家長昭博、そして久保建英が所属していたスペインのクラブが日本に熱視線を注いでいる。10日、都内で同クラブのアルフォンス・ディアスCEOが『GOAL』のインタビューに応えた。 日本の株式会社タイカの商品「αGEL」を胸スポンサーに抱き、清水エスパルスとの業務提携を進め「最も日本と関係性が深いクラブ」と自負するマジョルカ。このオフシーズン、主力のFWアブドン・プラッツとDFライージョの2選手を引き連れ、日本でのスポンサーアクティベーションに勤しんでいる。ディアス氏は今季のチームや日本市場への展望を語った。 ――今シーズンを振り返って 全体的に見ると良かった年ですね。ステップ・バイ・ステップでクラブは確実に成長しています。今年は残留に加えて、コパ・デル・レイ決勝にも進出しました。また、これで4年連続リーガに残留できました。これはマジョルカの歴史上で2番目に長い期間です。売上面でも毎年記録を更新しており、今年もそうでした。クラブが成長している結果だと思います。 ――日本のマーケットについて 歴史的に見ても、マジョルカは日本人選手が活躍したラ・リーガのクラブです。日本というマーケットはものすごく重要だと思っています。動画に関しても、非常に大きな再生回数を記録しています。 確かにタケフサがクラブにいたことでいろいろ始まったのですが、最終的にはスポンサーであるタイカ社の鈴木(大登)社長がサッカーへのパッションがあり、それがきっかけで清水エスパルスとの提携も始まりました。 (清水とは)選手の情報交換や、その他練習メソッドの共有などを行うことによって、良いシナジーを生み出すこと。もう一つはビジネス面でも、クラブの活動やファンの交流といった側面も育みたいと思っています。 ――日本人選手の獲得について 選手を獲得するとき、国籍は関係なく、どんな選手がチームに必要かが、まずはスタートです。なおかつそれが日本人選手であれば、サッカー的な部分だけではなくて、もっと違う要素でも手助けしてくれるでしょう。 ――日本との取り組みの手応えは? 一番重要なのはタイカ社を通じて、マジョルカのファンをもっと増やしていくこと。そして情報を交換することによって、日本人選手を効率よく探すことができます。 今回のように我々が日本に来る、もしくはタイカ社がマジョルカに来たりする。この間のコパ・デル・レイ決勝も彼らはセビージャに来てくれましたが、この数年間の取り組みもあって関係性が深まっており、それがどんどんプラスになっていっている感じがします。 ――今後についての展望は? スペインと日本のサッカーを深い形で繋ぐことによって、プロ選手だけではなくて若い世代の日本人選手を、少しでもマジョルカで育てることができたら、もっともっと日本とスペインのサッカーが近づくのではないかと思いますね。ベルギーや他の国でもやっているように、若い選手を連れてきて育てる。そういった育成を先頭に立って、リーダーシップを持ってできればと思っています。
大川佑