「彼の言葉でチームは間違いなくグッと引き締まった」“土居聖真のひと言”から始まった破竹の9連勝【渡邉晋監督の独占告白/モンテディオ山形】
「彼のキャリアが言わせたセリフ」
今季のJ2リーグ、破竹の9連勝で4位に食い込んだのがモンテディオ山形だ。前半戦は不安定な戦いぶりで下位に沈みながらも奇跡的な追い上げで、J1昇格プレーオフ進出を果たしている。 【PHOTO】日本代表を応援する「美女サポーター」を厳選! シーズン最終盤の快進撃を語るうえでポイントになったのが、29節の横浜FC戦での黒星(結果は1-2)だ。この敗戦後、山形の渡邉晋監督はミーティングではっきりと選手たちに伝えたことがあった。 「リーグ戦が残り9試合、プレーオフを合わせたら最大11試合。『この11試合を全て勝つつもりで戦わないと目標(J1昇格)に辿り着けないから』と、ミーティングで数字も出して初めて言いました」 その2日後、渡邉監督はある選手から声をかけられる。 「(土居)聖真に『監督、ちょっといいですか』と言われて。彼がみんなの前で『残りの試合で自分たちの未来が変わるぞ』って。間違いなくチームは聖真の言葉でグッと引き締まりました」 これは土居からの提案だった。練習前、渡邉監督は土居から「今日、話したいことがあるのでいいですか」と言われ、「じゃあ、頼むわ」と承諾したのだ。 山形の練習は円陣から始まる。そこで土居は「残りの試合で自分たちの未来が変わるぞ」と話したのだ。渡邉監督は言う。 「円陣で話すのはコーチなので、選手が担当するのはイレギュラー。聖真がそこで話すのも初めてだったので、効きますよね。彼のキャリアが言わせたセリフかもしれないですが。誰が何を言うか、それが大事だということを痛感させられた瞬間でもありました」 実際、土居のひと言からチームは9連勝。言葉の力の大きさを物語るエピソードでもある。 構成●サッカーダイジェストTV編集部
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