くら寿司、回転レーン使った“サプライズ企画”の反響は? 「回転しない」が主流の中「回転させる」ことにこだわったワケ
レーンの向こうから愉快な音楽が流れだし、キラキラの装飾とともに、テーブルの目の前に届いたのはかわいいケーキ。回転寿司チェーン「くら寿司」は、11月16日(土)から、「ハレの日」をお祝いできる新サービス「プレゼントシステム」を導入。今回クランクイン!トレンドは、本システムの導入から約1ヵ月経った今の反響を「くら寿司」の広報担当に聞いたところ想定よりも多くの反響があったと語ってくれた。 【写真】キラッキラ! 回転レーンで届いた“サプライズ”の商品 ■「回転してくること」がワクワク感に繋がる 新サービス「プレゼントシステム」は、誕生日や記念日などの「ハレの日」を盛り上げる体験型の企画。席にあるタッチパネルで特別メニューと「おめでとう」または「ありがとう!」の2種類からメッセージを選択すると、愉快な音楽とキラキラ光る馬車の電飾が流れ、まるでパレードのように注文した品が席まで届く。テーブル中央に来ると、注文品のカバーが自動で開き、特別メニューが登場するサプライズを楽しめる。 特別メニューは、ミニホール「季節のフルーツケーキ」、「季節のフルーツ プリンアラモード」、「特撰ばらちらし」の3種類。いずれも予約不要で思い立ったその日にサプライズできる気軽さも魅力だ。さらに、スマホから注文を選択すれば、同伴者にバレることなくサプライズすることができる。誕生日のような記念日での利用のほか、推し活や部活動の打ち上げ、友人を喜ばせたいなど、さまざまなシーンで活用されているという。 そんな本システムは、回転寿司本来の“ワクワクする楽しさ”を提供するために、回転レーンで寿司を流し続けることにこだわりを持つ「くら寿司」が、回転レーンを活用した楽しさの強化施策として導入。当初は「くら寿司 グローバル旗艦店」など10店舗のみ、加えて土日祝日限定で導入し順次店舗拡大を目指していたというが、最初の土日で想定以上の注文があり、急遽平日も実施することに。12月21日(土)からは、導入店舗が70店舗に拡大することが決まったという。広報担当者は「想像以上の反響でした」と驚きを語り、「今は全国の店舗の導入を目指しています。ぜひ気軽に回転レーンを使ったサプライズを楽しんでほしいです」と思いを込めた。 近年の回転寿司チェーンでは、食品ロスの削減や効率化のため「回転しない」ことが主流となる中、「くら寿司」の本システムは「回転させる」ことで、新しいエンタメ的な楽しみを生み出している。実際にサプライズを仕掛ける側として特別メニューを注文してみたが、回転してくる時間が待ち遠しく、同時に「どんな風になるのだろう?」とワクワク感が募った。 これまでにも、食後の皿を投入してさまざまなグッズを手に入れられる「ビッくらポン!」や、縁日コーナーを設けた「グローバル旗艦店」浅草店の展開など、さまざまな回転寿司×エンターテインメントを提供してきた「くら寿司」。本システムが回転寿司の新たな可能性につながることに期待したい。 ちなみに12月24日(火)と12月25日(水)のクリスマス期間は、特別メニュー3品を半額で提供する。今年は5年ぶりの平日クリスマス、ちょっとしたサプライズで年末年始に向けた元気をチャージするのもいいかもしれない。