直径1.2cmに120文字 “限界突破”のハンコが話題 担当者が明かすバズりの秘密
わずか直径1.2cmのハンコに120文字がびっしり。島根県でハンコの製造販売を行う「永江印祥堂」の公式X(旧Twitter)の投稿が3.6万リポスト、28万いいね(2月28日現在)とバズっています。どうしてこのようなハンコを作ったのか、担当者に取材しました。 25日に公式Xに投稿されたのは、「いつか全国から注目されると信じて」という文言と、とあるハンコの写真。1円玉より小さな印面には「島根のハンコ屋 限界突破に挑戦」というメッセージが、さらに中央には「はじめましての方ははじめまして、そうでない方はこんにちは。島根県にある小さなハンコ屋です。あれこれ説明するよりも、1.2センチに120文字彫ったこちらを一目見れば職人の技術の高さは伝わっちゃいますよね? これぞまさに百聞は一見にしかず。なんちゃって(笑)」と、120文字が細かくびっしりと彫られています。
■「職人の技術のすごさを紹介したい」ハンコを作った理由は
まさに技術が“限界突破”した今回のハンコ。職人の手によって丸4日かけて作られたといいます。26日からは販売も開始。価格は2万3100円です。 「永江印祥堂」の公式Xを運用している担当者に話を聞いてみると、「ここまでご覧いただけて、驚きとうれしい気持ちです。職人も喜んで反応を見ています」と、反響の大きさに喜びを明かしました。 どうしてこのようなハンコを作ろうと思ったのでしょうか。担当者は「そもそもハンコの技術のすごさをどれだけ言葉や口で話しても、なかなか伝わらないんです」と話し「ハンコに興味がない人にも一目でわかるような、職人の技術のスゴさを紹介したかった」と理由を説明しています。
■「寿限無」に「円周率」バズるハンコの秘密は
「永江印祥堂」は、今回のハンコ以外にも「円周率」や「寿限無」を題材にしたハンコをSNSで披露し、たびたび話題を集めています。SNSを活用するようになったのは、脱ハンコの流れや新型コロナで店舗の売り上げが減ったことが理由だといい、職人の技術を知ってもらい、オンラインショップの売り上げを強化するために投稿を始めました。 担当者は「SNSに載せるハンコは初見で目を引くように、“なんでそこに着目したの”ってツッコミどころがあるようなものを意識しています」と、戦略を話し「購入者の中には押すためじゃなく飾るために買った人もいました。ハンコの枠を超えてコレクションアイテムやアートとしても楽しんでもらいたい」と語りました。