37歳の小野晃征新ヘッドコーチ、「WIN THE ONE」を掲げリーグワンに挑む。東京サントリーサンゴリアス
「それを大事にしないと厳しいことは言えない。(元チームメイトには)コウセイと呼ばれているので、仕事じゃないときは自分でいないとストレスがたまります。クラブハウスを出たら自分らしく生きてきたいですね」と笑った。
将来的には、日本代表などナショナルチームの指揮官になりたいか、と水を向けると小野HCは「リーグワンのチームを見ても日本人のHCは少ないと思うし、日本代表の指揮官も、日本人は向井(昭吾/花園ライナーズ監督)さん以降いない」。
「日本人のプロ選手も増えているし、ラグビーも大きくなっていく中で、日本人コーチ、指導者も大事になっていく。ただ、昨シーズンは昨シーズン、今シーズンは今シーズンの役割がある。その先は結果の世界なので、今シーズンが一番大事」と話すにとどめた。
トップリーグ時代は優勝5回を誇ったサンゴリアスは、リーグワンになってから、3シーズン連続プレーオフには進出しているものの、まだタイトルは獲得できていない。
小野HCは「もちろん、チームとしての目標は優勝すること。プレッシャーがなかったら、やっぱりリーグワンで戦えない。プレッシャーがある中で、しっかりアグレッシブアタッキングラグビーを見せたい。自分たちのスタイルを最後まで80分戦って出し切りたい」と語気を強めた。
リーグワン最年少である小野HC、スタッフ、そして選手も含めて、日々の練習から目の前のことを1つずつ大事にして、「WIN THE ONE」を実践することで成長し、リーグワン初制覇に向けてアグレッシブに邁進していく。
文/写真:斉藤健仁
斉藤 健仁