過去最低視聴率の『紅白』、『カウコン』は『逃走中』に…ジャニーズの消えた年末年始のテレビ番組
ジャニーズ大活躍だった大晦日が…
旧ジャニーズ(現SMILE-UP.、以降便宜的に「ジャニーズ」と表記します)が地上波(ほぼ)不在の、’23-24年末年始が通り過ぎていった。 【画像】覚醒剤に暴力団…紅白歌手の娘が告白「性の玩具にされた壮絶半生」 近年、いやもう10年は軽く超える期間の年末年始、特に『ジャニーズカウントダウン』(フジテレビ系)と『NHK紅白歌合戦』が放送される大晦日の夜のジャニーズ大活躍の印象は強い。多くの人が知る通り、カウントダウンコンサートは開催そのものが中止、そして紅白からも長年続いたジャニーズ勢の出場歌手が途絶えるという事態を招いた。 日ごろジャニーズを積極的に摂取していなくても、この2番組は見ているという人も少なくない。’20年の紅白では白組の約3分の1を占める7組が出場という活躍ぶりで、中居正広や嵐のメンバーが司会をつとめたこともあった。その寡占とも感じられる出場歌手数は問題視されることもあったが、紅白のステージと彼らの華やかなパフォーマンスの相性は良く、大晦日の夜のお茶の間を盛り上げたことは間違いない。 そんな紅白の余韻を受け、紅白終了直後からスタートするカウントダウンコンサート、通称『カウコン』の中継放送。フレッシュな顔ぶれからベテラングループまでが一堂に会し、東京ドームのステージを縦横無尽に駆け巡り、きらびやかな衣装と舞台、そして数多あるヒット曲を次々にメドレー形式で披露、さらにはグループの垣根を越えたメンバーシャッフルや楽曲交換などのイベント性も加わり、その場でCDデビューが発表されたこともあった。それらは新年を迎えるおめでたい気分にもフィットするものとして、近年の風物詩的な存在化すらしていたかもしれない。 しかし、これらは丸ごと消えた。ジャニーズの消えた大晦日、そしてこの2番組以外にも、他の年末年始特番への影響はみられただろうか。 ◆旧ジャニーズ不在だからできた『紅白』のあのパフォーマンス まず『NHK紅白歌合戦』。ジャニーズ勢に代わりBE:FIRSTやJO1といった非ジャニーズのボーイズグループが出場したかのように感じた人もいたかもしれないが、2組は前回に続く2回目の出場。今回はそこに加え、SEVENTEENとStray Kids、2組の男性K-POPグループが初出場を決め、華麗なパフォーマンスを披露したことも印象深かった。 熱心なジャニーズファンでなければ、ボーイズグループが魅せる歌とダンスのパフォーマンスの全体のボリューム的にはそれほど変わりはないのかもしれない。極端なことをいえば、近年のジャニーズソングがお茶の間の老若男女に知られた曲ばかりだったというわけでもない。違いがあるとすれば、さまざまなドラマやCM、バラエティなどに出演してきたことによる「キンプリ」とか「Snow Man」といった名前やざっくりとした一部メンバーの顔、タイアップ曲のサビのメロディなどの印象のアドバンテージの差はあったかもしれない。「あ、知ってるグループ(あるいは曲)だ」とか「この子はわかる」的な印象だ。