全豪公式が錦織を「冷静で安定」と評価。フェデラーは「圭のファン」と発言
ただ、全豪で例年安定した結果を残し、過去5度のうち3度準々決に進出しているものの、他の大物選手に対して大きなインパクトを残すことができず、それ以上勝ち進んでいないことを指摘。 しかも、昨年の同大会準々決勝では、ノバク・ジョコビッチに0-3、一昨年の準々決勝ではスタン・ワウリンカに0-3、そして2012年自己初めて準々決勝に勝ち進んだ時はアンディ・マレーに0-3と1セットも取れていないこと、初めて同大会に出場した2009年に遡り、敗れた時はすべてストレート負けであることも取り上げ、「(準々決勝以上に勝ち進むことが)次の目標。この2週間ベストを尽くしたい」という錦織のコメントを紹介した。 また4回戦で対戦するロジャー・フェデラーについて「彼を相手に戦うのは簡単なことではない。彼は今日(フェデーラが3回戦で勝った20日)素晴らしいテニスをした。彼と戦う時はいつもワクワクする。自分にとっては大きな挑戦となるけれど、彼と戦えることが嬉しい。彼はツアーにいなければならない存在。彼が(故障から)戻れて100%嬉しい。4回戦が楽しみ」と、錦織が対戦を心待ちにしている様子も伝えた。 一方、男子プロテニス協会(ATP)の公式サイトでは、フェデラーの「私は圭の大ファン。彼は最高のバックハンドを持つ選手の一人。彼がラインやクロスコートに打ちつけるプレーが好きだ。また彼は素晴らしいセカンド・サーブ・リターンも持っている。彼は速いし、気持ちが強い。試合が深まるにつれ、彼がどれほどタフであるかを私は知っている。彼は自分のレンジとリズムを見出す。彼を止めるのは難しい」とのコメントが掲載された。 錦織のフェデラーとの過去の対戦成績は錦織が2勝でフェデラーが4勝。四大大会では初の対戦となる。優勝候補だったジョコビッチが格下に敗れ、マレーも2回戦で右足首を捻挫するなどコンディションを落としているため、このフェデラー戦を乗り越えれば、グランドスラム初制覇の可能性が高まるのは間違いない。二人の勝負は、日本時間22日に行われる。