【Spotify】日本のアニメ音楽の海外輸出を強化へ「アニメハブ」をリニューアル
オーディオストリーミングサービス「Spotify」は、世界的にアニメ音楽の人気が高まっていることを受け、Spotify上で「アニメ」と検索すると公式アニメプレイリストや関連ポッドキャスト、音声コンテンツなどにワンストップでアクセスできる「アニメハブ」をグローバル規模でリニューアルし、国内外のアニメファンへのさらなるリーチ拡大へ向けて本格的な運用を開始したことを発表した。 【関連画像】カバーデザインや音楽生命体「スポッティ」を見る(全7点) 「Spotify」は世界で6億2600万人以上のユーザーが利用するオーディオストリーミングサービスで、その中でもアニメ関連楽曲の再生数は2021年から約400%上昇し、アメリカをはじめ、インドネシア、メキシコ、ブラジル、台湾などでリスナーが順調に増加している。ユーザー生成によるアニメプレイリストは670万を超えており、最も追加されている楽曲はTVアニメ『鬼滅の刃』のOPテーマとして大ヒットした『紅蓮華』(LiSA)で、以下『unravel』(TK from 凛として時雨/『東京喰種トーキョーグール』OP)、『ブルーバード』(いきものがかり/『NARUTO -ナルト- 疾風伝』OP)、『廻廻奇譚』(Eve/『呪術廻戦』OP)、『シルエット』(KANA-BOON/『NARUTO -ナルト- 疾風伝』OP)が続く。 世界中の無料およびプレミアムユーザーが利用可能な「アニメハブ」のリニューアルによって、Spotifyではこれまで以上に多様な切り口からコンテンツを探索できるようになった。「人気のアニメ」から「トークから楽しむアニメの世界」「アニメのジャンル別」「年代別」など、様々なカテゴリーシェルフ(棚)から、自分の好きなアニメだけでなく、幅広い作品のコンテンツとの出会いが期待できる。 また、「Anime Now」や「Anime On Replay」などSpotifyの12の公式アニメプレイリストのカバーデザインもリニューアルされた。女性シンガーのデュア・リパの楽曲『Levitating』で公式アニメーションMVを手掛けた、70~90年代風の懐かしい世界観を描く新進気鋭のアニメーションチーム「NOSTALOOK」が新たに描き下ろした。Spotify音楽学校に通う2人の少女「ミミ」と「キキ」、そして音楽生命体「スポッティ」がオリジナルキャラクターとして登場し、プレイリストごとに異なるデザインが楽しめる。 さらに、昭和・平成・令和と年号別のアニメ作品を収録したプレイリストや、世界有数のアニメストリーミングサービス「Crunchyroll」との提携により制作された公式ポッドキャストやプレイリストも限定公開されている。対象の国と地域では、アニメハブ内に「Crunchyroll」シェルフが表示され、日本の音楽および音声コンテンツが世界中で楽しめるようになった。 そして、今回のリニューアルを記念して制作された「アニメハブ」告知映像も、8月21日(水)よりSpotify公式YouTubeチャンネルで公開されている。TVアニメ『僕のヒーローアカデミア』シリーズや『ハイキュー!!』シリーズなどのオリジナルサウンドトラックを手掛ける作曲家の林ゆうきが音楽制作を担当しているなど、アニメファンにとってうれしい演出も。 グローバルなオーディオプラットフォームとしての強みを活かして、日本のアニメ作品と世界中のアニメファンとのつながりを深めていくための取り組みに力を入れていくSpotifyには今後も注目だ。
アニメージュプラス 編集部