「高校の先生に精神科受診を勧められホッとして」グラドル・いけちゃん苦悩の10代「親の期待に応えようと」
※ライブ配信アプリを使って、ライブ配信を行うこと。視聴者は投げ銭形式で課金できる ── 建築関係の就職活動はしましたか? いけちゃん:大学卒業するまでは、建築士の資格を取ることは考えていなくて。建築業界に就職するつもりもなかったんです。就活では1社だけ受けたのですが、それもSNS関係の企業でした。しかも、普通に面接で落ちてしまって…。だからもう就職はいいかなって(苦笑)。新卒というカードは捨てました。
ライバーもYouTubeもコロナ前に始めたのですが、2020年にコロナ禍になって在宅が増えた流れで、YouTubeの再生回数が伸びたんです。ちょうど大学生YouTuberがはやり始めていたこともあり、大学を卒業するころには登録者数が20万人くらいいて。収益化できるようになったので、就活はあきらめ、当面はYouTubeで生活しようと決めました。 ── YouTubeを始めた当初は、どのような動画を配信されていたのですか?
いけちゃん:最初はメイク動画や美容系をアップしていたのですが、自分には合わないと思ってやめちゃって。今はぼっち旅やグルメの配信が多いですね。動画配信は、男性ファンがつくスピードが速い傾向にあって、最初は特に男性ファンのほうが多かったです。
■専業YouTuberになるも「何のために大学に」と一念発起 ── 登録者数が増えて、今は専業YouTuberになったのですね。 いけちゃん:でも、大学卒業の年の11月ごろに、「このままずっと配信で稼げるのだろうか…」っていう不安に襲われて。「何のために大学に進学したんだろう」なんて考えて、悶々とする日々でした。それで、まずは一級建築士の資格を取ってから、YouTuberを続けるかどうかを考えようと思ったんです。
── 一級建築士は試験合格率がわずか1割というほどの難関と聞きます。どのように勉強を進めたのですか? いけちゃん:YouTuberってわりと、勉強する時間を確保しやすいんです。だから、大学に通いながらとか、設計事務所で働きながら資格試験を目指す人のほうが断然すごいと思います。私の場合は、1年目からけっこう自信があって一次試験は合格したんですが、二次試験の直前に舞台に出演することになって。セリフを覚える日々で、試験勉強の内容をすべて忘れそうなくらい忙しかったんです。それでも、他の受験生と比べたら勉強する時間は多かったと思うんですが、結局、二次試験で落ちてしまって…。翌年もう一度受けて、合格しました。その後、今在籍している設計事務所から声をかけていただいて、就職することになりました。