「高校の先生に精神科受診を勧められホッとして」グラドル・いけちゃん苦悩の10代「親の期待に応えようと」
いけちゃん:それまでは、なぜ保健室にしか行けないのか理解できなかったのが、診断が出たことで「無理に登校させなくてもいいかもしれない」とあきらめがついたんだと思います。 ── 保健室登校を続けるなかで、大学進学の不安はなかったですか? いけちゃん:勉強は嫌いじゃなかったし、大学進学率がほぼ100%の高校だったので、進学しないという選択肢は頭になかったですね。地元は秋田なのですが、当時はとにかく東京の大学に行きたくて。でも、親の期待に応えようとしすぎて、受験のときは特に思いつめて病んでましたね…。結局、現役では受験に失敗して、浪人しました。なかなか失敗したショックからは立ち直れなかったですね。
■建築学科で学ぶもライバーに「建築士の資格は頭になかった」 ── それはしんどかったでしょうね…。最初から理系志望だったのですか。 いけちゃん:そうです。物理が得意だったので、物理学科か物理が活かせる建築学科か、どちらかにしようと。進路選択の直前まで悩みましたが、美術もわりと得意だったので、結局建築を選びました。 ── 理工系の学部だと、女性が少なかったのでは? いけちゃん:そうですね、女子は1割ぐらいでした。結局、2度目の大学受験も思うようにいかなくて…。今はYouTuberが本業なので学歴は特に気になりませんが、建築の仕事だけでやっていくとなったら、やっぱり大学のレベルはスルーできない。だから、卒業後の進路として大学院進学を考えたこともありました。
── 大学のころから一級建築士の資格を取るための準備を? いけちゃん:大学時代は何も考えていなかったです(笑)。アルバイトを辞めたくて、ライバー(※)をやったりもしました。初月から何十万も稼げると知って、これはやらなきゃ!と思って。ライブ配信は、大学であったことなどの雑談がメイン。話のおもしろさより、コンスタントに配信することが肝心なんです。今日も配信されているっていう安心感で来てくれる人が多かったですね。