23年度の愛媛県産かんきつ輸出過去最高 169トン、1億1828万円
愛媛県産農林水産物の販路拡大などに取り組むえひめ愛フード推進機構(会長・中村時広知事)は11日、機構が関与した2023年度の県産かんきつの輸出について、輸出量は約169トン、輸出額は約1億1828万円でともに過去最高だったと明らかにした。アジアや欧州市場の販路開拓が奏功した。 松山市内で開いた本年度総会で報告した。事務局の県食ブランドマーケティング課によると、人口減少で国内市場が縮小する中、機構は09年度から海外市場に進出。23年度は香港や台湾、シンガポールなど11カ国・地域に輸出した。 輸出量が22年度比で2・3倍に伸びたマレーシアは現地小売店でプロモーション販売し、中晩かんの輸出額が拡大。昨年5月にはフランスの世界最大規模の国際卸売市場「ランジス市場」で中村知事が愛南町産河内晩かん「misho(ミショー)」をトップセールスし、欧州市場開拓の足がかりをつくった。12月にはベトナムに温州ミカンを初輸出した。
愛媛新聞社