【からつボート・GⅢウエスタンヤング】ただ一人の地元女子・山本梨菜「まずは予選突破」
兵庫以西の支部に所属する30歳未満の若手レーサーによって争われるからつボートの「GⅢ第11回ウエスタンヤング」が15日、開幕する。 地元勢ただ一人の女子レーサーが成長をアピールする。2017年5月にからつでデビューした山本梨菜(26、佐賀)は前期(昨年11月~今年4月)勝率で自己ベストの5・75をマークし、7月から待望のA2初昇級を果たす。 「前期は以前より、さらに『1、2着を取らなきゃ』という意識を強く持ったことで2連対率が上がりました。『イン逃げは絶対に決めよう』と思ったのも大きかったと思います」 意識改革が奏功し、2連対率は前々期より10ポイント以上アップ。1着本数が前々期の9本から15本に増えたのも地力強化の証しだ。 ウエスタンヤングは2021年6月(宮島)以来2度目の参戦。「まずは予選突破したいです。それに、からつはあまり相性がよくないので、最終日までいられればと思います」と控えめに抱負を語る。今年は10節走って7節で予選突破(うち2優出)と堅実性も増しているだけに、近年は事故による負傷帰郷などが相次いだ地元戦でも汚名返上の活躍を期待できる。 前評判の低い39号機を引いたが「握り込みの部分とかはまだ合っていないけど、走り出せば班でも変わらなかった」と悲観する様子はない。まずは5枠の初戦4Rで外枠克服に全力を注ぎ、1号艇に組まれた後半9Rのオール女子戦では、強化してきたイン戦での勝負強さを示す。