日下尚「バンバン押し出して…金メダルしかない」相撲部屋修行も敢行 レスリング金メダル大本命の武器は”相撲スタイル”
日下は中学生以来というまわし姿で稽古に合流。165kgの阿炎(30、22年九州場所優勝)相手のぶつかり稽古も実現した。体重差90kgキロでも熱のこもったぶつかり合いに錣山親方(元小結 豊真将)も「こんなに低くから綺麗に押してくる人はなかなかいない。絶対(相撲も)強いよ」と目を丸くする。日下自身にも大きな収穫があった。 日下: (阿炎関は)壁、壁です。レスリングでは体験する事のない重み…五輪の相手も阿炎関より大きい人はいないのでみんな押し出して優勝したい。 ■「僕の目指すところはここだ」いざ夢舞台へ 3歳から始めたレスリング。小学4年で相撲にも取り組む。小学6年で観たロンドン五輪レスリングで夢見た少年は中学時代には相撲の全国大会出場。レスリングに取り組み続ける中、高校1年で観たリオ五輪では「僕の目指すところはここだ」だと確信に変わり、レスリングでオリンピックを目指し始めた。 ここまで磨きをかけた相撲スタイル。いよいよ乗り込む夢舞台で日下は満開の花を咲かせる。 日下: もう本当に相撲スタイルが自分の最大の持ち味なので、もうバンバンバンバン相手を押し出して、金メダルに少しでも近づけるようにしたいと思ってます…(目標は)もう金メダルしかないです。もう本当に初めはもう自分自身の1人の夢だったんですけど、今では本当に多くの人が頑張れよというふうに、応援してくれるようになって、もうそういった応援を力に変えて、パリの舞台で暴れたいと思います。 ■日下尚(くさか・なお) 2000年11月28日生 香川県出身 高松北高~日体大~三恵海運 ▼8月6日 パリ五輪 レスリング 男子グレコローマンスタイル77kg級
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