マカオで12日連続デング熱感染確認例出現…10月以降輸入性と当地合わせて20例に
マカオ政府衛生局(SSM)は11月3日夜、マカオ域内で今年(2024年)25例目となる輸入性デング熱感染例を確認したと発表。マカオでデング熱感染例が出現するのは当地感染例を含めて12日連続となる。 同局によれば、患者はマカオ半島の高士徳エリアにあるマンションに暮らすマカオ居民の女性(61)で、10月26日から28日にかけて家族のうち1人とともに親族訪問のため広東省中山市小欖鎮へ渡航していた。11月2日夜に発熱、頭痛、全身の倦怠感といった症状が現れ、3日に私立総合病院にあたる鏡湖醫院を受診。同院で受検した血液サンプル検査結果が同日判明し、デング熱Ⅰ型に感染していることが確認されたという。 目下、患者の容体は安定しているとのこと。患者は同局の疫学調査に対し、発症後にマカオの公園を訪れたり野外活動に参加したことはなく、中山市へ同行、また他の同住の家族に体調不良は出現していないと説明。同局では、患者の渡航歴、発症時間、検査結果を踏まえ、輸入性デング熱であると判断。速やかに患者のマカオの自宅及び主な活動場所周辺に職員を派遣して予防措置としての蚊の駆除を実施するとした。 昨年のマカオにおけるデング熱感染確認は7例で、すべて輸入性だったが、今年は輸入性が2月(1件)、5月(1件)、6月(2件)、7月(1件)、10月(18例)、11月(2例)の計25例に達しているほか、当地感染確認も今回のケースを含めて2例(10月と11月)あった。 今年の輸入性感染確認は10月以降に急増しており、輸入性と当地合わせて20例に。輸入性のうち大半にマカオと相互往来が頻繁な広東省の中山市あるいは仏山市滞在歴があったことがわかっている。同局では、マカオは依然としてデング熱の伝播シーズンにあり、さらに広東省で比較的多くの当地感染例が出現していることを踏まえ、状況を軽視せず、予防策の強化に努めてほしいと累次の呼びかけを行った。