【佐藤寛太】映画『不死身ラヴァーズ』のオファーを“最初はドッキリかと思った”!?
どんな作品でも心を揺さぶる演技を見せてくれる佐藤寛太さんが、ものすごく高熱の恋愛模様を描く映画『不死身ラヴァーズ』に出演。熱望していた機会を引き寄せた背景とは? 【佐藤寛太】が実感した“好き”のチカラとは?
恋愛においても仕事においても
やっぱり“好き”は無敵です
──最初に 『不死身ラヴァーズ』の原作漫画を読んだ感想を教えてください。 好きな人と両想いになった瞬間、その人が目の前から消えてしまう……という不思議な現象を繰り返す物語ですが、どんなに傷ついても立ち上がる主人公のパワーが尋常じゃなくて。ページの隅々に生命力が溢れている漫画で、本当に『“好き”は無敵』がぴったりの作品だと思いました。 ──佐藤さんは以前から松居大悟監督の作品に出演することを熱望されていたそうですね。 そうなんです。松居監督の映画『手』 が好きで、鑑賞後にどうしても感動を伝えたくてインスタからDMを送ったんですよ。その数ヵ月後に今回のオファーをいただいて、最初はドッキリかと思いました(笑)。奇跡が起きた気がして、ものすごく嬉しかったですね。松居監督なら『不死身ラヴァーズ』 の不器用で泥臭い“好き”を丁寧に描かれる確信があったので、ワクワクしながら撮影に入りました。
──劇中で主人公の長谷部りの(見上愛) に何度も好意を示された感想は?
それはもう、嬉しかったです! 現実の世界では、あんなにド直球で“好き”をぶつけられる機会はなかなかないですからね。見上愛さんが全力で長谷部りのの生命力を体現してくれたので、僕も自分の見えかたを計算できなくなるほど“素”でカメラの前に立っていた感覚です。 だから、今回は試写を観るのが恥ずかしくて。監督に導かれて僕たち俳優が惨めな姿もさらけ出しているからこそ、観てくれる方々の胸にグサッと刺さるものがあるラブストーリーに仕上がっているのではないかと思います。 ──佐藤さんも仕事をしていて“好き”のチカラを実感したことはありますか? 四六時中、『好きなことができて幸せ!』 って感じるほど現実は甘くないですよね。仕事は思いどおりにいかないことばかりですから。それでも僕は映画やドラマが好きだし、地道に続けていると今回のように最高に楽しいチャンスが巡ってくることもあるわけで。 そう考えると、マジで“好き”は無敵ですね。 ●INFORMATION. 『不死身ラヴァーズ』 高木ユーナの同名コミックを実写映画化。長谷部りの(見上愛)が恋をして追いかけるのは、両想いになった瞬間、この世界から消えてしまう甲野じゅん(佐藤寛太)。何度も両想いになり、その度にじゅんが「消える」ことを繰り返しても、決して諦めないりのの真っすぐな「好き」が起こす奇跡とは?5月10日より公開。 Ⓒ2024「不死身ラヴァーズ」製作委員会 ©️高木ユーナ/講談社 ●PROFILE 佐藤寛太 1996年6月16日生まれ。福岡県出身。2015年、「劇団EXILE」に加入。『HiGH&LOW』シリーズのテッツ役や、映画『イタズラなKiss』3部作などで注目を集める。近年は映画『花束みたいな恋をした』『軍艦少年』『正欲』などに出演。舞台「鴨川ホルモー、ワンスモア」に出演中。 ----------------- Photo:nara(vale.) Styling:Masahiro Hiramatsu(Yʼs C) Hair&Make-up:Kohey Interview&Text:Satoshi Asahara
講談社 ViVi