「中長期的にチームづくりを」 J1鹿島・中田浩二FDが今後のチーム像語る 来季の体制にも言及
今月9日に強化責任者のフットボールダイレクター(FD)に就任した中田浩二氏(45)が19日の試合後、取材に応じ、「中長期的な視点でアントラーズのスタイルを確立していきたい」と今後のビジョンを語った。 前節新潟戦の後、小泉文明社長からFD就任の打診があったという。「(強化部に)今年入ったばかりで、正直早いと思った」と当時の率直の心境を吐露しつつ、「逃げるわけにはいかないし、現役の時の経験も強みにできる」と、決断の経緯を明かした。 鹿島の往年の強さを知る身として、長年タイトルから遠ざかっている現状を、「クラブとしてどう戦っていくのか、はっきりとしたスタイルがない」と指摘。近年監督交代が相次いでいることにも触れ、「監督が代わるたびに目指すサッカーが違うっていうのは、やっぱり違うと思う」と苦言を呈した。 また、常勝軍団復活へ「多少の我慢は必要」と提言。「中長期的に、全体としてアントラーズの戦い方をアカデミーまで浸透させ、クラブとして一貫したサッカーをしていきたい」と語り、目指すスタイルを明確に定義づけていく考えを示した。 今後の人事についても触れ、ポポビッチ前監督解任後に就任した羽田憲司コーチは今季終了までの契約で、本山雅志コーチは来季、現在兼務するアカデミースカウトに専念する見通しという。
茨城新聞社