年商150億円の女性経営者の仕事術。商品を「深く」知ってもらうために意識していること
美容機器メーカー「A. GLOBAL」の代表を務める金松月(きんしょうげつ)さん。会社の設立からたったの2年で、年商150億円を達成し、近年では家庭用高級美顔器を製造・販売する日本国内のメーカー9社において、高級美顔器販売台数が2年連続1位を獲得しました。 商品を買ってもらうためには、まずは多くの人に存在を知ってもらわなければなりません。今回は、金さんが「自社や商品を認知してもらうために心がけていること」についてお話をうかがいました。
商品だけではなく、背景も知ってもらう
――金さんが自社や商品を広く認知してもらうために心がけていることはどんなことでしょうか? 金さん(以下、金)「商品を“広く”知ってもらうことも大切ですが、それよりも“深く”ちゃんと知ってほしいと思っています。 また、商品だけではなく、その背景も知ってもらいたいです。商品を製造している会社や、そこに関わる人々のことです。 『人柄を売る』というわけではないですが、背景にある想いを知ってほしいと考えています」
スタッフの「顔」が見える会社
――商品の背景を知ってもらうためにどんなことを実践しているのですか? 金「ライブコマースやインスタライブなど、ライブ配信でメーカーから発信するようにしています。他の企業よりも、スタッフの顔が出る会社だと思いますよ。エンドユーザーに直接、想いを届けたいです。 本社を建てる際にも、そのような考えから、商品製造部門には内部を見ることができるように見学通路を作りました」
商品の価値をしっかりと知って欲しい
――金さんは、「商品を“広く”よりも“深く”知ってもらう」を重視しているわけですね。 金「はい。美顔器は20万円や30万円もする高級な商品です。せっかく買ったのに使わなかったり、効果的な使い方を知らなかったりするのはもったいないです。 勢いで買うのではなく、製品の価値をしっかり分かって購入してほしいのです」 ――そのためにはどんな対策を考えているのですか? 金「エンドユーザーが、実物を見て触れる機会を増やしたいと考えています。 そのために、リアル店舗を増やしていくことももちろんなのですが、オンラインのレンタルサービスのサブスクリプションを考えています」